最近では包丁を砥げない人が増えている。
ハッキリ言って、切れない包丁で美味しい料理が作れるわけがない。
もし、それが分らないのなら、その人は多分「味音痴」だと思う。
包丁がよく切れると危ないから切れない方が良いと思うひとだって
いるらしい。
そんなアホな!と思うが、そういう人がいるのだから不思議なのだ。
そういうことを言う人は、切れない包丁を使っている方がもっと危ないのだと
いうことも知らないようだ。
包丁は家庭でも週に一度は砥ぐべきだろうとおもう。砥ぎ方なんて、何度か
やってみれば覚えてしまう。よく切れる包丁で料理をすればどれほど楽しいか、
ぜひともやってみてほしい。
かくいう私は、一応は何でも作れる。オーストラリアにいたころは、タスマニア
から獲れとれのサーモンを空輸してもらって自分でさばいていた。巨大なサーモンを
いろんな料理に使えるように切り分ける。サーモンは、頭、尻尾、皮まで全部
食べられる。捨てる部位なんて全くない優れモノなのだ。
81歳の今でも、毎朝(と言うより朝昼兼なのだが)の準備は私がする。骨折で
立っておれなかった時期を除いて、ずっとやっていることだ。
最近の朝、昼用の食事は、今日の場合・・パン、コーヒー(こだわって淹れる)
レタス、リンゴ、柿、トマト、バナナ、きゅうりのピクルス(自分で漬ける)愛宕梨
(サラダ用に細く切って)でお皿からはみ出しそうなほど一杯です。
今夜はお客さんがあったので豚のしゃぶしゃぶにした。白菜の白い部分は
そぎ切りにしておいたので食べやすく美味しかった。
こういう場合、切れない包丁では、切るというよりもちぎってしまうので口当たり
が良くなくなる。僅かのことで食べ物は美味くなるのだが、「切れる包丁がいや」と
言う人は、一生料理上手にはなれないだろうな。
妻も自分で包丁研ぎをしている。結婚して約28年、初めはほとんど料理ができ
なかった彼女が、しっかり私の健康を支える料理を日々工夫して作ってくれている
こ深く感謝している。