口永良部島で大きな噴火があり、島民に避難勧告が出された。
しかし、今回の噴火が予測されていたにもかかわらず、直接的な予知に
つながらず、予知の難しさを改めて浮き彫りにしたように思う。
口永良部島では昨年も小規模な噴火があり、今年3月と4月に行なわれた
気象庁の現地観測では、火口の西側付近が熱くなる異常が見られ、
3月24日以降は、夜間に高温のガスなどが噴煙や雲に映って赤く見える
「火映現象」も観測された。また、火山性地震も時々発生していた。
可能性があるので、活動の推移を注意深く見守る必要がある」として警戒しながらも
今回の火山噴火を予知できなかった。
御嶽山の時にも同じことを書いたが、火山噴火は予測はできても「予知」は難しい
ようだ。
世界の10分の1の火山を有している日本は、火山研究が進んでいるはずなのだが、
それでも地中深く進んでいるマグマの情報を得る難しさがあるようだ。
九州を縦断する形に並んでいる火山群の噴火も予測されているが予知は
難しいだろう。
東南海地震と富士山の噴火の関連も近い将来に危険をはらんでいる。
科学的に自然現象の予知ができる日より、「全自動運転車」が街を走る日が
来るほうが早いように思う。こちらはあと5年前後で実現するそうだから。
自然現象の予知は難しく、あと半世紀が必要かもしれない。