中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

自然災害で観光業を批判するのは間違いだ

 御嶽山の水蒸気爆発で犠牲者が出たことで心無い方から
 「いつか火山の噴火があるのに、どうして観光地としたのか!!」という
 とんでもない批判が集まっているらしい。
 それはないだろう。あまりにも思慮の浅い批判ではないのかと言いたい。
 水蒸気爆発の予測は難しい、マグマ噴火なら予測可能と科学者らは
 言ってるが、はっきり書いておこう。マグマ噴火だって予測が難しい。
 マグマ噴火の場合は、少々早めに立ち入り禁止措置が可能だという
 程度の予測であって、いつどの程度の噴火があるかまでは予測困難
 だろう。
 御嶽山の観光化を問題にするなら、富士山の観光化や世界遺産などは
 とんでもないことになる。
 富士山がいつか噴火することは、明らかなことなのだ。そして、富士山が
 噴火すると日本経済に計り知れない大きな損失を与えるだろうことも
 予測される。
 日本火山列島であり、日本には多くのプレートがもぐりこんでいて、その
 圧力で岩石が溶けてマグマが作られ上昇してくる。マグマの上に水溜りが
 あれば、今回のような水蒸気爆発となるが、マグマそのものがもっと上に
 出てきて爆発すればマグマ噴火になる。
 マグマ噴火の場合は、わずか10分で5キロ10キロに溶岩が流れることも
 考えられ、今回の程度の被害ではすまないだろう。
 火山のある山がいやだというなら四国の山々に登山すればよい。
 西国は、わが国で唯火山のない国なのだから。
 だけど、、、、東海、南海地震が時間も問題で発生することは明らかである。
 その時に、もっとも被害を受けるのは四国ではないかとも予測されている。
 天災による犠牲は「運命」としか言いようがない。
 誰かのせいにするべきではない。
 誰かのせいにするならば、原発などのように「人災」によって起こる災害を
 もっと監視すべきなのだ。
 鹿児島県の川内原発の再稼働が現実のものになろうとしているが、桜島
 のマグマ噴火は現在もっとも恐れられている火山であり、川内原発
 大きなダメージを与える可能性が心配されている。川内原発を襲う火山は
 ほかにもある。そのことの方が、国民を上げて注目すべきことだと思う。