前回「肺塞栓症」のことを書いた。昨年11月に20数回にわたって書いてきたことなので
今回は省略させていただくが、心筋梗塞より死亡率が高いこの病気のことは是非知って
おいていただきたいので、国立循環器病研究センターのHPから検索してみてください。
前回紹介した医師を仮にY医師としておきます。Y医師とは8年間もおつきあいしたが、
ただの一度も「やさしさ」を感じたことはない。これは妻も同意見だから間違いないと思う。
流れ作業の中に患者が身を置いている感じであり、それはそれなりに「便利」でもある。
病気というものは、そう大きな変化を見せるものではなく、特に長年付き合っている「持病」
の場合は、患者がそれなりにコントロールの仕方を知っている。だから、医師の診察を受ける
時に特に体調に問題がなければ、流れ作業の中に身を置いているのも時間がかからなくて
てっとり早く済むから楽でもある。
ただ、5月19日に歩行中に起こった呼吸困難からの数ケ月間は、異常の連続であり、
医師に訴え続けているにも関わらず、ついには「その苦しさは分らん」と言うに及んでは
医師失格と言うものである。
CT画像にも何も映らなかったから「わからん」では済まない。このY医師が、せめて「私には
分らないが、呼吸器系の病気ではないかもしれないので循環器がよくわかる病院を紹介
しましょうか」と言ってくださっていれば、それはそれなりに合格点を上げたい。本音で書く
ならば、せめて6月か7月ごろには、自分の領域とは違うかもしれないと医師が気付くべき
だったと思っている。
「私にはわからない」という言葉を受けて循環器、呼吸器専門医に診察をうけることに
したが、そのいきさつもこれまでに書いてきたので省略する。
この、医師のことをA医師と呼ぶことにする。A医師も最初の診断では呼吸器系を疑って
いたようだった。2度目の診察を受けていれば循環器系の病気を疑ったと思われるが、
2度目の診察を受ける前に私の身体に異常が起こった。
僅かのことで呼吸困難が起こるという日が続いた。その日もひどかったので、自分なりに
チェックをしようと思って血圧を測ると80前後で脈拍が120という数値が半日以上続いた
のでA医師に電話をしたところ、「それは異常だ、すぐに入院の手続きをしてあげるから
神戸労災病院に行きなさい」と仰った。
それで私の命は助かったのである。詳しい内容は11月に書いたので検索してみてほしい。