始まった。
国内を捜索するという「正義」をかざして戦争行為に至ったものだ。
アメリカは情報が嘘だったことを認めている。
大山鳴動して鼠一匹も出ず・・という無駄な戦争だったのに、双方に多くの
犠牲者が出た。アメリカ兵の多くは「どうして我々は戦わなければなら
なかったのか」と戦の虚しさを嘆いていたものだ。
以上がイラク戦争のざっとした話だが、当時外務省のアラブの専門家
と話したことがある。その内容をここに書いておくが、彼の分析はまことに
正確なものだった。
かもしらんな。あまり賢くないって思う。はっきり言ってイラクなどは
あった方がまとまっているともいえる。フセインという「重し」を取って
周辺国も大きな影響を受けるだろう。アラブは高度な文明を持っているが、
民主化は遅れている。
アラブ諸国は、そう簡単にバランスを変えられるものじゃない。
が可能だと勘違いしている。この戦争は長引くし、アラブは一層ややこし
状態になると思う』と。
になり、隣国シリアは国家が崩壊しかけている。シリア崩壊がイスラム国に
勢いをつけているといえるし、イスラム国によってシリアが解体されている
と言い換えてもいい。
アラブ問題は難しい。自衛隊を派遣して人質を救出できると考えるのも浅はかだ、
アラブ専門の外交官から聞いたことは、その後も事実となっていると思えないか。
私は何を言いたいのか。日本は中東問題に足を踏み込まないのが賢明だと
言いたい。ブッシュの二の舞になってはならない。
テロと領土分捕り合戦の戦争とをしっかり見極めることだ。
次回には、「イスラエルは黙ってはいない」で解説しよう。