わが家の目の前の電線にツバメが十数羽とまっている。
よく観察していると何組かの親子らしい。大きさが倍近く違うので
親子ではないかと思っている。
よくよく観察していると、どうも飛行訓練をしているようだ。
最近のように雨の多い日でも、雨の切れ間には飛行訓練をしている。
毎日のように長距離飛行のための筋肉を作っているのだろうとおもう。
毎年のことだが9月下旬から10月上旬ぐらいには姿を消してしまうので
そのころに暖かい国へと飛び立つのだと思う。
では、ツバメはいったいどこまで飛んでいくのだろうか。
研究者によると、タイなどのアジアのあったかい国からオーストラリア
の北部あたりまで飛んでいくらしい。
ツバメはスズメ目の一種らしいが、スズメは国内だけに生息するが、
ツバメの場合は、日本で生まれたものと、外国で生まれて日本に飛行してきた
ものがいるようだ。
海の上を何千キロも飛行して移動するというのは信じられないほどすごい。
飛行速度は平均50キロぐらいだそうですが、最速では200キロも出るといわれる。
そういえば、昔の特急に「ツバメ号」と言うのがありましたよね。
ほとんど地面に降りることはなく、飛びながら昆虫などの餌を食べ水を飲み
水浴びもするそうだ。だから雨の日も飛行訓練を兼ねてエサを求め水を飲み
水浴びもやっているのかな。
秋になり、いつの間にか何千羽と言う集団となり南へと旅立つ日がくるらしいが、
その日は、太陽とか星の位置から決めているようだといわれている。
そういえば、福岡伸一博士が昆虫の習性について書いた本にも、蝶などは太陽
の光の角度を頼りに飛んでいるらしい。だから捕獲するためにはその習性を利用
するのだそうです。
明るい街灯の周りを鳥や昆虫などがグル廻っているのは、月や星が見えなくなって
方向が分らなくなっているためらしい。
ツバメも、太陽や月や星の角度などで旅立ちの日を定め、それらをた頼りに方向を
間違えることなく、元の巣まで帰れるのだろうか。
人間にはないすごい能力を彼ら彼女たちは持っているようだ。
そういう目で、毎日自宅前に集まるツバメたちを観ているとその頼もしさに勇気づけられる。