中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「明日、ママ」すべてのスポンサー降りるも

 これほどまで揺れるとは・・・。
 ドラマ「明日、ママ」のスポンサー8社のすべてが降りてしまった。
 養護施設からなどの反対が強かったからというが、それだけではないだろう。
 世の事なかれ主義の人たちの圧力だろうと思うが、スポンサーとしては
 逃げるよりほかなかったのだろう。
 スポンサーが降りても放送は続けるということだが、予定を早めて終了
 させるのかもしれない。
 これだけ世間を騒がせているドラマだから一度見てほしい。
 そして、何が問題なのかを考えてほしい。
 古い話だが、孤児院などの擁護施設をよく知っている。施設から子供たちが
 逃げることもしばしばだったことも知っている。彼らの人生もある程度知って
  いる。特によく知っているのは大阪府の河内にあった巨大な施設だ。
 入所している子供たちも大変だが、子供たちを守る側の人たちの大変さもよ
 く知っている。
 親がいなかったから辛い思いをした子供たちがほとんどだが、だからと言って
 親がいた人よりも駄目になったわけではない。
 人それぞれで、どんな環境に育った人でも成功者になった人も多い。
 それをみてきて、人は誰でも努力次第で変われるものなのだと知った。
 そういうことを知って私自身の励みにもなった。
 私が作った高校の理念は「生徒たちの可能性を信じる」だったのも、彼らの
 成長をみたからでもある。
 養護施設にいる子供たちの辛さ、今後の人生の大変さを思う。
 思うがゆえに、強くなってほしい。ドラマの中の施設の先生は厳しいことを
 いう。
 養子縁組に向けてのアドバイスの言葉が「前の飼い主を忘れられない犬を
 かわいいと思う飼い主がいると思うか、親のことなど忘れろ」などという。
 嫌な言葉だ。聞いていて心地よくはない。
 だが、そんな言葉を聞いて「目を背ける」「耳をふさぐ」人たちは恵まれて
 いるものの甘えと言いたい。
 今どき、親のない子供はいっぱいいる。そんな中で力強く生きて、チャンスを
 掴めと言いたい。きれいごとだけじゃ、長い一生を生き抜けないぞ。
 辛さを知ったものほど優しくなれる。
 言い換えれば、つらい経験をしない人は優しくなれない。辛い思いをいっぱい
 した人ほど、本当の優しさを身に着けるものなのだ。
 逃げている人は「自分本位」の人たちだと私は思っている。
 などと、養子縁組に向けての言葉