ドラマを観るときにどのような観点で見るかによってその人の
レベルが知れる。
ストーリーだけを追っかけてみる人。
タレントの演技力を楽しむ観方。
そのドラマが何を訴えようとしているのかを知ろうとする人。
ドラマの中の時代背景を楽しむ人。
ドラマの中の小道具の使い方までしっかり観る人。
最近のドラマで不満なのは、小道具の使い方とか、時代背景を
いい加減にしたものが多いことである。
映画と違って、そこまでは金をかけられないといった事情もある。
しかし、稲刈りのシーンで、そんな刈り方はないよと叫びたいほど
無茶苦茶だったりするとがっかりする。家の中の小道具も、その時代には
そんなのないよ…というのもある。
時代劇の場合ではない。
昭和の時代の話だけに、すでに昭和もこれほど遠い存在になったのかと
悲しい。
「明日ママ」のような児童養護施設をたくさん見てきた。
1か月、彼らと共同生活した経験もある。
様々な事情で親に恵まれなかった子供たちの明日は辛い。だからと言って
美しい言葉だけで着飾って生きてはいけない。厳しいこの社会の中で
彼らが今後どのように生きていけるかが問われる。
親がなくとも生きていけることを私は実証してきた。
落ちこぼされた子供たちのために高校を作ることもできた。
親がいないからと言って同情は要らない。親がいないからと言って
差別してほしくない。社会は彼らに強く生きていく力を与え、支え続けて
言ってほしいと願っている。