中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

提案・部活の廃止

 中・高校での部活の廃止を提案したい。
このようなことを言うと、八方から反対を受けると思うが、
部活が様々な問題を抱えていることは明らかだ。
 私が部活廃止を提案する第一の理由は、世の多くの
親たちが、学校を託児所と勘違いしていることが所以だ。
これまでにも書いてきたが、教育には、まず家庭教育があり、
学校教育、社会教育の3本柱によって成り立つ。
 ところが、今どきの親は家庭教育を学校に期待するところ
から、モンスターペアレンツまで現れる始末。
 これでは学校の教師が可哀そうだ。多くの先生がうつ病
なってしまいかねない。
 子供のしつけぐらい親がちゃんとやるべきだという認識すらない。
部活というのはどこの国にもあると思っている親が多いのかも
知れないが、珍しい制度というか習慣である。
 どうして授業が終わってから、教師が生徒の面倒をみるために
部活活動で働かされるのか、その大変さを理解している親も
少ない。
 各種の部活は、本来は学校の外のクラブ活動の分野に入る。
そうなれば、親たちの金銭的負担も増えるから、なおさら反対の
声が上がるだろう。
 しかし、部活による教師の暴力や、部活内での禁煙など、
部活さえなければ教師が楽になるのは火を見るより明らかだ。
 西欧諸国が何もかも良いとは思わない。しかし、子供を託児所
のように学校に預けている、学校にしつけもお願いしてある、と
思っているような親たちには、明日からでも部活禁止ぐらいの
処置がほしいと思う。日本の親たちは甘えすぎている。
 西欧諸国なら、親たちが喫茶室で愉しんでいる時間帯は、
子供のクラブ活動のために「タクシー運転手のようだ」と、嘆きながらも
あちらのクラブ、こちらのクラブへと子供を送って行って、迎えに行く。
 学校に、何もかもかぶせておいて、文句ばかり言う親が多くなると
本当に良い先生が学校から消えることになる。
英語教育を英語だけで行おうとする文科省の役人も、何を考えている
のかと言いたいが、馬鹿な親たちに育てられた子供たちは、教室で
暴れるか、授業を放棄するかして、これまた先生たちを困らせるだろう。
 教師を作り出す新しいシステムを同時に文科省は考えるべきだし、
親たちに向かって「学校は託児所ではない」ことを明言すべきだと
思う。現場の先生たちに都合の良いことを書いたようにも思うが、
教師の質が格段に落ちてきている現在、質の向上を図るためにも
部活の時間を教師再教育に充てるべきだと考えている。