中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

BSE(俗に言う狂牛病)について

 昨日、6年ぶりにアメリカのカリフォルニア州の牧場の乳牛1頭から
BSE(牛海綿状脳症)感染が発見されたと報道された。 BSEとは、以前は
狂牛病と言われていた。
 なぜBSEになるのか、その原因は今もわかっていない。ウイルスなど核酸
有した病原体による病気ではなく、プリオンと呼ばれる蛋白質のみで構成され
た物質が原因だとする見解が主流である。他の原因説を唱える学者もいるが、
ほとんどの病気が、たんぱく質の異常から起こることから、10万種以上もある
たんぱく質の一つが、何らかの原因で以上を越した結果だと思っている。
 BSEなどと聞いても、他人事のように思うだろうが、私は友人を「ヤコブ病」
で亡くしているので、他人事ではない。BSEとそっくりな病気にヤコブ病という
のがあって、日本でも毎年100万人に一人が発症している。
 50代後半で介護の仕事をしていた、元気はつらつとしていた彼女が、ある
時から運転中に物が二重に見えるようになったと、病院で検査を受けた。
 その日から2週間もたたないある日、私に電話がかかってきて「もう、何が
何だか、さっぱりわからないよ~」と、ろれつの回らない言葉で悲しそうに
言ったのが、彼女との最後の会話だった。
 直後から、言葉を発することもなくなり、ベッドに寝たきりで1年後に亡く
なったが、その様は悲惨だった。
 TPPなどで、アメリカ産牛肉が大量に入って行くようになれば、いずれの日か、
日本でBSE騒動が起こるだろう。日本の牛にも感染したら、それこそ大変だ。