中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

私流生き方(134)子育て編

(134)「しつけ」 その3
 
「しつけ」ができなくなってしまった親たちは、学校に対して、
「しつけ」をしてくれるように要求します。先ほども書きました
ように「先生、私の子どもをどうかなぐって下さい」というように
なってしまいます。しかし、学校の先生が叱れば、子どもたちは、
先生を嫌いになっていきます。
日本の小学校は、服装も、頭髪も、クツもカバンも自由になってい
ます。
 ファッションのセンスが抜群に優れてきた日本の子どもたちは、
色の組み合わせもうるさくなってきました。ひと昔前までは、親の
言ったとおりの服を着ていたものですが、最近の子どもは、「この
スカートと、このブラウスに上衣」というように、しっかり自分の
意見を持ち、ファッションを楽しむ習慣が身についています。
中学校に入学したとたん、制服着用を義務づけられ、頭髪にも厳し
い規則がつけられます。小学生の頃から、すでに子どもをコントロー
ルする力を失っている親の場合は、子どもが学校の規則と違ったこと
をしていても、ブツブツ言う程度で、子どもをコントロールできま
せん。
 小学生の間は子どもをコントロールできていた親でも、中学生に
なって子どもの中に芽生えてきた「自我」にたじたじとなってしま
って、子どもをコントロールできなくなってしまう人が増えてきます。
中学生にもなると、よほど幼いタイプの子どもでもない限り、親が子
どもをコントロールすることが難しくなるのです。親が子どもをコン
トロールできなくなると、悪い場合には放任になってしまいます。
 制服や頭髪などについて、さまざまな規則を持っている中学校の
先生は、規則を無視した行動をしている生徒を注意しなければならず、
注意が重なると叱らなければならなくなります。それまでは、学校に
厳しいしつけを要求していた親も、自分の子どもが規則違反で注意さ
れたり、親が呼び出されたりすると、「中学校の先生は、つまらない
ことをうるさく言うわねぇ」と、学校や先生の悪口を子どもにグチっ
たり非難したりいたします。親が学校や先生の悪口を言っているので、
問題を起こした子どもは、反省する姿勢よりもますます学校や先生が
嫌いになってしまうのです。
学習不振と育てにくいタイプの子ども学校が嫌いになっても、勉強の
できる生徒は、教師や友人から認められている部分があるので、内に
不満を募らせてはいても、表面上は穏やかにしておくことができます。
しかし、小学校三、四年生頃から勉強が遅れ始める子どもがおります。
通知表の成績を気にしながらも、父親の「小学生の成績だ、そんなに
気にしなくてもいい」という一言に、「そんなもんかなぁ」とお母さん
が思っている間にその子はどんどん学習が遅れていってしまい、深刻な
学習不振児になってしまうことが多いようです。