中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

小、中学校休校にみる親と子

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、道内の小中学校に

休校が呼び掛けられ、全市町村教委が感染症対策のために

前例のない一斉の臨時休校を決めた。こういうことは今後は

他の府県でも行われるかもしれない。

そこで問題が浮上する。 普段、学校を託児所のように考えて

いる親が多い。「しつけ」まで学校でやってもらいたいと考えて

いる親が多い。「しつけ」は家庭教育の範疇であって学校教育の

範疇ではない。 小学生ともなれば、親が働きに行っていても

自律的に過ごせるものなのだが、そういう家庭教育をうけている

子どもが少なくなった。 日常的に家庭内労働を「日課」として

させている家庭が少なくなった。 日課を与えないで「小遣い」は

与えているという、西欧諸国では考えられないことが、日本では

ごく普通にやっている。

 私の小学1年生の時であれば、学校が休校になっても親が

喜ぶだけだった。労働力として役立つからだ。休校だからと

言って、なにもしてはいけないということではなかろう。では、

家庭内労働なんていくらでもある。 もちろん学習に時間を

大いに使っていいのだが、問題は「自律的にやれるかどうか」

だろう。 指示や命令がなくても、自律的に行動出来る習慣さえ

普段からつけておけば、何ら問題はないのだが。

 この際に、世の親たちは、子どもとの距離、こどもの自律性を

大いに育てていただきたいものだ。

 仕事を休めない保護者からは「子どもを自宅に残せない」といった

不安の声も聞かれているらしいが、障害児でないのなら自分で

何でもやれるはずだ。 私なら・・いってしまえばひんしゅくを買う

だろうが、1週間親がいなくても、困ることはなかったろうとおもう。

その頃から、なんでもやれていたからだ。だから、今でもなんでも

やれる。