「青信号の横断歩道は、安全地帯ではない」と警告を続けていましたが、
先日京都で痛ましい事故が起こってしまった。もちろん、あの場合は、
歩行者に問題があったわけではない。
今度は、亀岡で無免許医運転の若者が、歩道に突っ込んで死傷者
事故を起こしてしまった。
この事故の場合には、事故を未然に防ぐ手立てがなかったわけではない。
亀岡の事故が発生した現場は、狭い道であり、車道と歩道は白線で仕切られて
いるだけのものだった。時間帯によっては、一方通行になる道路でもあった。
事故発生後、ガードレールさえあれば・・と嘆く人もいるに違いないが、あの
ような狭い道にガードレールをつけると、自転車と歩行者、自転車と車の通行
とが絡み合って危険が増すかもしれない。
このような道路を、比較的安全にする方法がある。道路に凸凹をつけて、
徐行運転でなければ走れないようにすることだ。
実は、欧米諸国では常識になっている。今回のように、居眠りをしていた
ようなケースでは、この道路に乗り入れた途端に、ガタガタと車が揺れて
目が覚めていたであろう。
では、なぜ欧米諸国がやっていることを日本ではできないのだろうか。
日本でも、ある住宅会社が造成した住宅地などではやっているところもある。
なぜそうなのか。日本の法律を改正しない限り、公道に障害的な加工を施す
ことができないようになっているからである。
だから、私道扱いの道路では可能だというわけだ。
このような障害加工をしている道路では、自動車も自転車も徐行しないと
走れない。規制をしても規制を破る人は多いが、規制しなくても、走れないの
だから、歩行者は安全なのだ。
つまらない法律を作るために、ごたごたしている国会をみていると、もっと
国民の足元にまで目が届く政治をしてほしいものだと思う。
多くの人が声を上げれば、安全を勝ち取ることができるかもしれない。
私は、毎日運転しているし、このような障害が道路にあると走りにくいと
思っているが、歩行者の安全のためなら、そうすべきだろうと思うのだ。
外国旅行をする人は、世界一多い日本だが、外国で観光だけくを楽しんで、
学ぶことをしない国民かもしれない。