中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原発輸出の是非を問う

 今日の国会中継を見ていて思ったことがある。
自民党塚田一郎氏が首相に対して何度も「イエスかノーで答えて
下さい」と迫るのだ。
 「もっと慎重に議論を尽くしてから」と首相が答えると「返事になって
いない!」と、もう一度イエスかノーかと迫る。
 質疑は、ベトナムに対する原発輸出に関してである。ベトナムから
原発を買いたいと打診があり、これまで前向きに進められていたが、
菅首相脱原発発言で方向性が変わったのを受けての質問だった。
 自民党の塚田氏は「輸出すべき」だと言う立場に立っているから、
首相の言質を取るべく「イエスかノーか」と迫る。
 今の段階で、原発に関するすべても問題にイエスかノーかで簡単に
答えられるはずがない。もし答える人がいるとすれば、とても軽率だと
言わねばならない。
 原発の安全性を見直すべき時であり、外国に輸出するなら、なおのこと
安全性に確固とした自信がなければならない。
 もちろん輸出が増えると外貨を稼げる、ベトナムの場合にはレアメタル
の輸入にも関連してくるから、なおのこと経済に深い関連がある。
 そんな事情はすべて承知の上で言うなら、やはり現段階での原発
輸出はやめるべきではないだろうか。福島原発事故を収束させ、それらの
経験をふまえ、世界に例を見ない事故を克服した技術を積み重ねた上で、
初めて胸を張って輸出も可能になるのではないだろうか。