インド首相と安倍首相との会見で、原発の輸出も視野に入ってきた。
日本での原発稼働については推進派でもある。
これから夏を迎え冷房などに影響をあたえる電力不足が話題に
上がると、原発再稼働も許してもよいのではとの声が高くなる。
そんな人たちには、是非とも第44回大宅壮一ノンフイクション賞を
受賞した舟橋洋一氏の「カウントダウン」「メルトダウン」の2冊を読んで
いただきたいと思う。
露呈したとか、菅首相のリーダーシップ性が問われたりした。
そのいずれも的を射てはいるが、原発推進政策をとってきたのは、
政策でもある。何よりも問題なのは、事故が起こった時の対処の在り方を
自民党は考えていなかったということでもある。
飛んだのか。日本がアメリカに占領されるかもしれないと危惧したからに
他ならない。 なぜアメリカに占領されるのかと、だれも不審に思うだろう。
それは、原発の何たるかを知らないからであって、菅さんが危惧したのを
思い過ごしと笑えない事情があるからでもある。
日本という国は、原発事故に対して、政府だけでなく、省庁も官僚も専門家も
機能しなかったという事実がある。
それなのに、他国に輸出をするなどとは無責任というほかないだろう。
安倍首相にも「カウントダウン」「メルトダウン」の2冊を精読していただきたいものだ。