原発に夢はあるのかないのか。
世界中の国々が「安全で、燃料の効率よく、使い廻しのよい」原発を
探し続けている。
「もんじゅ」は、その様な願いを込めて計画された。
使用済み燃料のあと始末に困る原発にとって、「トイレのないマンション」から
「トイレのあるマンション」になりうる唯一の方法でもあるからだ。
するはずだった。しかし、事故を繰り返し未だに稼働さえできないのだが、
すでに1兆円以上も金をつぎ込んでいる。
そして、今後毎年250億円以上の金が出て行くようになっている。
金持ち国の日本は、無駄なことにはいくらでも金を出せるらしい。
でも、必要なものには金は出ない。
国家予算も都道府県の予算もそうだが、なんだかんだと道さえつけて
一度予算枠を確保すると、無駄金が毎年ついてくる。
僅かの金でも大きな効果が上がるような事情でも、前例がない、予算が
ないなどと言われて、あたらな予算に組み入れてはもらえない。
病人は3カ月で病院を放りだされる仕組みになっている。自民党の
小泉元首相は、病人のことより医療費削減に力を入れた人だった。
そのためにいま、多くの病人が「難民化」している。行き場をなくしている。
こんな目にあわされた挙句に死にゆく人たちは、小泉政権を呪うだろう。
原発被害が広がっている。被害を受けた人たちは誰を呪うのか。
スピーディなる、すばらしい放射線拡散予想のできる機器を、巨費で導入
しておきながら、実際には使わなかった。避難地域の人たちの役に立た
なかった。そして、セシウム牛の登場となる。
牛だけじゃない、犬も猫も豚も羊もそして果実も放射線を受けている。
100キロ離れたところにも汚染は広まっている。
それでも、日本国民はおとなしい。東電に詰め寄ることもしない。
もし、これが自動車ならこんな無責任の会社のものは、国民の誰もが
買わなくなってしまうだろうに、「電気」という人質のようなものだから、
要らないとは言えず、東電の言うままになっている。なんとも腹立たしい。
暑さにボケて、腹が立っても切れ味が鈍いのも、腹立たしい。