中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

夢の原子炉「もんじゅ」と予算

 原発に夢はあるのかないのか。
世界中の国々が「安全で、燃料の効率よく、使い廻しのよい」原発
探し続けている。
 「もんじゅ」は、その様な願いを込めて計画された。
原発の使用済み燃料を再利用して発電することができる「もんじゅ」は
使用済み燃料のあと始末に困る原発にとって、「トイレのないマンション」から
「トイレのあるマンション」になりうる唯一の方法でもあるからだ。
 「もんじゅ」は敦賀市に作られ1967年に計画され、80年代には稼働
するはずだった。しかし、事故を繰り返し未だに稼働さえできないのだが、
すでに1兆円以上も金をつぎ込んでいる。
 そして、今後毎年250億円以上の金が出て行くようになっている。
金持ち国の日本は、無駄なことにはいくらでも金を出せるらしい。
 でも、必要なものには金は出ない。
 国家予算も都道府県の予算もそうだが、なんだかんだと道さえつけて
一度予算枠を確保すると、無駄金が毎年ついてくる。
 僅かの金でも大きな効果が上がるような事情でも、前例がない、予算が
ないなどと言われて、あたらな予算に組み入れてはもらえない。
 病人は3カ月で病院を放りだされる仕組みになっている。自民党
小泉元首相は、病人のことより医療費削減に力を入れた人だった。
 そのためにいま、多くの病人が「難民化」している。行き場をなくしている。
こんな目にあわされた挙句に死にゆく人たちは、小泉政権を呪うだろう。
 原発被害が広がっている。被害を受けた人たちは誰を呪うのか。
スピーディなる、すばらしい放射線拡散予想のできる機器を、巨費で導入
しておきながら、実際には使わなかった。避難地域の人たちの役に立た
なかった。そして、セシウム牛の登場となる。
牛だけじゃない、犬も猫も豚も羊もそして果実も放射線を受けている。
100キロ離れたところにも汚染は広まっている。
 それでも、日本国民はおとなしい。東電に詰め寄ることもしない。
 もし、これが自動車ならこんな無責任の会社のものは、国民の誰もが
買わなくなってしまうだろうに、「電気」という人質のようなものだから、
要らないとは言えず、東電の言うままになっている。なんとも腹立たしい。
 暑さにボケて、腹が立っても切れ味が鈍いのも、腹立たしい。