中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

自粛について考える

国民の自粛が日本経済を委縮させているとして、経済界や政界の
方々は「大いに金を使って下さい」と呼びかけている。
 
国民は特に意図して自粛しているのだろうか。
阪神淡路大震災の時も、「もう贅沢なんか要らない。高級な衣服も
いらない。どんなものでもいいや」と考えたのだろう、あの頃から高級品が
売れなくなった。
その前がバブル期で、何もかもが高くなり、高級化されていたが、一瞬の
間に、何もかもなくした経験や、それを見聞きした経験が、それ以降の消費に
影響を与えたのは仕方がないことだ。
 
今回の場合は、それ以上のインパクトがあった。
すでに家の中は満杯状態になっているから、かさばる物は欲しくない。
着るものだって、安くていいものが溢れている。高級衣料など要らない。
自粛をやめろと言われても、じゃ・・・何に金を使えと言うのか。
若者たちは、すでに車などに興味を失い、携帯電話のようなものに興味が
向かっている。時代が動いているのだ。
 
自粛がいけないと言うが、自粛こそ日本の美徳だった。
世界を見渡しても、日本ほど国民が貯金をしている国はない。
自民党時代の日本政府が赤字国債をバンバン発行して、普通なら国が
パンクしても不思議ではないのに、どうしてパンクしなかったのか。
それは、80兆円と言うとてつもない貯蓄が国民の側にあったからではないのか。
外国に投資を依頼せずに、日本国民が赤字国債を持っていたからこそ
「日本倒産」が免れていることを政治家は忘れないでいただきたい。
国民の自粛の賜物のお陰で、日本は救われているのだ。