中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日本を外から見ると(原発事故)

今回の原発事故は、観光業者たちへの影響が大きい。
地震津波原発事故と続いたこともあるが、外国からの観光客が
大幅にと言うより、ほとんどなくなっていると言うから深刻だ。
 
外人にとっては地震はとても恐ろしいことのようだ。地震を経験できる
国は世界中でもそれほどない。日本のように一年中、どこかで地震
発生している国なんてほとんどない。
だから、外国人は「土地が動くなんて信じられない!」 という。
英語も「地震」は文字通り地が動くと言うことで同じだ。
身体に土地が動く実感を経験するなんてことは「恐怖」だと言う。
 
彼らにとって、もっと恐怖なのは「原発事故」だ。
チェルノブイリ事故のことなど、日本人の多くはこれまで関心を持たなかった。
ヨーロッパやアメリカは、日本よりも近いこともあって、チェルノブイリ事故への
関心は高かったので、原発事故の恐ろしさをよく知っている。
 
欧米では、情報を開示するのが速い。
特にアメリカは、原則的にと言うか国民的に秘密を持たない主義の国なのだ。
アメリカ映画や、ドラマを注意深く観ると、そのことに気がつくはずだ。
黙っていてもよいと思うことを、素直に喋ってごめんなさいと言う。
日本のドラマと大きく違う点かもしれない。
 
日本の上に情報を意図的に遅らせると、信頼が得られない。
3月15日の事故で、すでに国際基準のレベル7の放射線が放出されていたなどと、
あとから知らされると、なおさら信頼を失う。
日本の情報はあてにならない。信頼できない。もしかすると、現在はもっとひどい状態
なのかもしれない・・などと憶測を生む。
隠しごとをすると、かえって悪い結果を生むことになる。
TVなどでは、日本は小さいので、福島から遠く離れたところでも同じだと思われて
いるようだ・・・・などとコメントされているが、私は違うと思う。
子供のころから、危機管理も自己責任として「オウン・リスク」精神を叩きこまれて
いる人たちは、「君子危うきに近寄らず」的に日本を避けているのだと思う。
 
観光客が帰ってくるまでには、様々の要素を満たさねばならない。
原発事故収束の宣言は、何より大事だろう。
いつ、その時が来るのだろうか。