なんでも騒ぎ直ぐなのだ。
ちょっとしたことで大騒ぎする現代の知識人の言い分は正しいのか。
レイチェル・カーソンの 「沈黙の春」 で一躍有名になったDDTという殺虫剤がある。
多くの動物がメス化してしまって生殖能力が奪われ、子孫が残せなくなると大騒ぎした。
彼女の言うように、DDTに代表される殺虫剤は人体にとっても良くないばかりか、
自然をも変化させてしまった。
しかし、DDTを頭からぶっかけられた我々の年代の人が日本の平均寿命を押し上げているし、
多くの子供を作って、日本の繁栄に寄与した。DDTなどの殺虫剤が影をひそめた後から、
生殖本能の薄い現在のような若者が増えたことを考えると、わけがわからなくなる。
放射線汚染がそれほど悪いのなら、もっとほかに気をつけなければならないことがたくさんある。
野菜や魚の汚染を気にする前に、簡単にX線(レントゲン)やCTスキャンを撮らないことだ。
検査のためとはいえ、日本は世界の中で圧倒的に放射線を浴びるこれらの検査が多い。
それでも患者たちは、文句も言わずにCT検査を受ける。
小さなクリニックにまで、高価なCTが置いてある。これでは元を取ろうとして、バンバンCTスキャン
をやりたくなるのもうなずける。
患者も「毎月一度CTスキャンを受けています」と自慢げだ。
そのような人が、野菜や魚の放射線汚染には敏感だから、理解できない。
野菜に着いた放射線量はそれほど多くはない。気になるのなら良く洗うとよい。
魚も場合は、心配ま全くない。心配するのなら、1年後だろう。
大きな魚に蓄積される。
海水から放射線が検出されたという現状では、魚を食べても害はない。
検出されたと言う時点で騒ぐのは、いかがなものか。
政府は、情報開示の立場から汚染についても公表しているが、国民はもっと賢く
ならなければ、今に食べるものが無くなってしまうだろう。
市場関係者もキャンセルを心配して、取り扱いもやめているようだから、生産者は
気の毒だ。
野菜を自分で作ってみろ、どれだけ大変か。出荷までにどれだけ手間がかかるか。
魚を自分で採ってきたらどうだ。一匹も取れはしまい。
汚染を怖れていては、食材が無くなってしまう。高騰してしまう。
みんなで、落ち着いて考えてみよう。恐れるとすれば・・・あと半年、1年後なのだ。
みんなが嫌がるなら、無料で配ったらどうだろうか。
野菜、魚。牛乳・・・もったいないとは、こう言うことだ。
誰もが信頼しなくなったからだと思う。だから、1年間食べ続けなければ大丈夫などと
言っても、だれも信用しないのだ。
信用できる基準と、責任の取り方をきちんとすれば、国民の信頼は回復できる。