中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

神戸市長に読んでもらいたい(2)

昨日に引き続いて書きたいと思う。
まず、韓国の仁川(インチョン)国際空港など韓国の経済発展に触れた後に
日本政府は規制緩和をもっと進めなければという言葉だったが、だから市長は
何をやっているか、何をやろうとしているのかという前向きな発言は一切なかった。
 規制緩和を推し進めるのには両刃の剣てき問題がある。会場から大手の進出で
小売業が圧迫されているという苦情も出ていたが、これも規制が緩和されたために
小売業圧迫を起こしている一つの例である。
個人ではなく、国益のためには規制緩和が世界的流れであることは、多くの国民の
知るところなのだが、市長はそれに対していったいどんなアクションを起こしたのかを
お聞きしたいものである。
 規制緩和が進まないために、積極的な施策が進まないという問題が確かに存在する。
しかし、市民サイドから言えば、市の縦割り行政のために市民がどれほど難儀しているのか
ご存じだろうか。「縦割り行政」については功を改めて書くことにしよう。
一度でも神戸市との関わりの中で縦割り行政の「壁」にぶつかった人なら納得して下さる
だろうと思う。
その「かべ」と霞が関の「壁」とに共通点があることに市長は気付いてほしい。
 インチョン国際空港問題を取り上げるなら、神戸市長として、巨費を投じて作った神戸空港
についても一言あっても良かったのではないか。
何のために、どんな目的があって、どのような計算に建って神戸空港を作ったのか、
何が正しくて何が間違っているのか。毎年積み重ねられていく膨大な赤字をどう考えているのか、
なにも・・一言も仰らなかった。
 せめて、もう作ってしまった空港だから、今後の赤字減らしのために、市民の声を聞きたい、
提案を出してほしいぐらいのことを呼び掛けるべきではなかっただろうか。
間違った行政によって迷惑するのは市民である。
震災後、港湾整備が遅れて韓国のプサンにその地位を奪われてしまったと仰った。
確かにそうだろう。しかし、空港に投じる金を港湾復興にいち早く向けていたなら、市民の評価も
違ったものになっただろうと思われる。
 隣国の発展をうらやましがる前に、市長として何をやったか、何をやらねばならないかを
聞きたかったのである。