中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

神戸市長に読んでいただきたい

 今夜(11月8日)「矢田たつおを囲む中央区の集い」が勤労会館7階で行われた。
私は灘区民だが縁なって出席させていただいた。
お話しの要点は3つだった。
 まず、5月に姉妹都市を結んだ韓国・仁川市訪問の中で、韓国のすさまじい発展の様子、
仁川国際空港釜山港の発展は、国の開放政策がもたらしたものであること、日本政府は
もっと開放を進めなければ国際化に後れをとるだろうと仰った。
 次いで、神戸市は「医療産業都市」を掲げており、なんとか200社の進出に向けて努力中
であること。
 スーパーコンピューターポーアイに入ることによって、ポートアイランドへの大学の進出が
増えていること。
 次に、子供の犯罪が増えているので、子供への教育を考えなければならないこと。
要約すれば、以上の3点のお話だった。
 質疑の時間に、私から3点について「お願い」をさせていただいた。
(1)韓国の発展の目覚ましいことは存じているが、医療の面でも韓国は日本をすでに追い抜いて
いる部分がある。神戸市が、日本を代表する医療都市として、今後ますます前進していただきたい。
ついては、今月20日に行われる「医療産業都市計画・公開」が行われるので、この場を借りて
皆様にアナウンスしていただきたい。
(2)霞が関の硬直が解放を遅らせている現状をお話しになったが、行政も縦割りになっていて
市民目線からは同じように「硬直」しているように思う。縦割り行政を、矢田市政において改善を
お願いしたい。
(3)子供の犯罪が増えていることに関して、市長は子供への教育の大切さをお話しになったが、
私の15年間の外国生活からみると、「幼児教育」と「母親教育」が遅れているように思えるので、
今後、「幼児教育」「母親教育」を考慮してほしい。育児教育の中に「パブリックマナー」の
教え方などをやっていないのが現状ですから。とお願いした。
 以上3点のお願いに、全くかみ合わないお返事が返ってきて、私の周辺がざわついたほどだった。
長くなるので、項を改めて以上3点について書きたいと思うが、次の選挙に出馬されるお気持ちが
ないからだろうが、深いお話を聞けずにとても残念だった。
 韓国がすばらしい成長を遂げていること、市場開放が日本より進んでいること。日本の省庁の
対応が大きくずれていることなどなど・・ほとんどの市民は知っているだろう思う。
それとも、そんなことも知らない市民だと考えての「上から目線」でいるとすれば、市長失格だと
言いたい。
もっと掘り下げた深い話を聞きたかった。肺炎を押してまで参加したのに、あの内容では
寂し過ぎるではないか。
ついでに書いておくが、11月20日(土)には「神戸医療産業都市構想・公開」が行われる。
この日は、神戸臨床情報センター(TRI)において、医療産業都市構想の全体像が分かる開設が
あり、、先端医療センターでは、先端医療の現場を知る良い機会でもある。
その上に隣接する理化学研究所の一部公開があり、再生医療研究を垣間見る機会なので
小学3年生以上の子供なら良い見学になり、楽しめるはずなのだが、こういうことも市長は詳しく
ご存じないご様子だった。
 ゲスト講師の元全日本女子バレーチーム監督の柳本さんのお話もお粗末だった。
女子バレーをどのように率いて来たかというお話しの中で、女性の扱い方の難しさを話され、
勝つためには目標を持たなければならないと言う趣旨だった。
 しかし、彼の話にうなずき笑っていたのは女性たちが多かった。さもあろう。実業の世界で
日々骨身を削り、一つ間違えば生き死にがかかってる世界の人たちにとってみれば、バレーの
勝ち負けで命が奪われることもない楽な世界のお話しを、得意げに話されても戸惑うばかりである。
 こんな講師に多くの金を投ずるのであれば、もっとカネの使い方があるのではないかと感じた
次第である。
 辛口になってしまったが、世の中そんなに甘くない・・・・多くの市民は、そんな厳しい中で
生きていると言うことを市長は忘れてしまっているのではないだろうか。
 生死を掛けて日々を送っている市民が多いことを今一度言っておきたい。
 零細企業、小規模企業、小売業・・・みんな必死で生きている。だからこそ行政のトップは
もっとビジョンをはっきりさせ、市民に希望を与えるべきなのだ。市長は評論家になっていては
いけないのではないだろうか。