中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「医療崩壊とは」 を考える(1)

病院とは何をするところなのか?
医師という職業は何をするものなのか?

医療崩壊」が言われて久しい。
多くの場合、医療側がやり玉に挙げられ、医療側は「医療崩壊はマスコミの責任」
と言う。
私は、医療崩壊には、医療側と患者側の双方に責任があり、マスコミが無責任に
書きすぎることで煽っているように思っている。

医療崩壊と学校崩壊は同次元ではないかとも考えている。
学校崩壊は、かつて絶対的だった教師がそうでなくなってきたことが原因だが、
なぜ、そうでなくなってきたのか。
教師にでもなろうか・・教師にしかなれない・・という「でも・しか先生」が増えて
教師の質が低下したことも大きな要因である。

しかし、それ以上に「強い親たち」の出現が教育現場をかき乱したのではないだろうか。
モンスターペアレントと言われる人たちだ。
「どうして作文なんか宿題に出すんだ。作文なんて教科がないじゃないか」などと
わけのわからないことを平気でいう親もいる。

医療の場合も同じような傾向が見られる。
医療側の質の低下は弁解の余地がないだろう。それは日本の教育制度に問題がある
からで、医師に責任があるわけではないが、医師免許の更新制度など欧米並みの
質の高さを国は制度改正すべきだと思う。

患者にも、わけのわからんことを言う人が多いようだ。
インターネットの普及で、情報が乱れ飛んでいるから、患者は何が正しくて、
何が間違っているのかも把握せず、医師に愚問を頻発して困らせることが多くなった。
中には、モンスターペイシェントなるひどい患者もかなり現れ始めているらしい。

教育現場も医療現場もお互いの理解と信頼がなければ成り立たない。
そういう意味では、教師も親や生徒も、患者や医師もお互いを尊重しながら、理解
しあいながらという姿勢が求められる。