中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

エッセイとコラムの違い

エッセイスト(エッセイを書く人)や、コラムニスト(コラムを書く人)と言う
呼び方や職業がありますが、どのように違うのでしょう。

実は、エッセイストが存在するのは日本だけだと思います。
少なくとも欧米では「コラムニスト」しかいないからです。
欧米で「エッセイ」と言えば、小論文を意味します。大学の宿題などでは、
いつまでに、何文字のエッセイを書いてきなさいなどと言われるものです。

ですから、日本的なエッセイは何というえば良いのでしょうか。「雑文」
「感想文」「散文」と言うのでしょうか。
ちょっと辞書を見てみましょう。

 三省堂の「大辞林」では、
「コラム」は、新聞や雑誌で,短い評論などを載せる欄。囲み記事。

「エッセイ」は(1)形式にとらわれず,個人的観点から物事を論じた散文。
また,意の趣くままに感想・見聞などをまとめた文章。随筆。
(2)ある特定の問題について論じた文。小論。論説。

となっています。
一口に言ってしまえば、コラムは「短めの」評論、エッセイは,随筆・散文,および,
小論・論説でしょうか。

でも、はじめに書いたように、欧米ではエッセイとは「小論文」のことであって
散文ではありませんから、参考図書などを詳しく書かなければなりません。
日本でいうところの「エッセイ」は、散文及び随筆ですから、ある意味なんでもあり
でいいわけです。
どうして、日本でこのような形の「エッセイ」が生まれたのか興味深いですね。

私は、日本的エッセイが大好きです。いろんな方が書いたエッセイを片っ端から
読んでいます。と言うわけで、多くの人たちが目にする雑誌や新聞で十数年間、
エッセイやコラムを連載してまいりましたので、そういう意味からいいますと、
私も立派な「コラムニスト」であり「エッセイスト」でもあります。
これからも、感じること・思うことを書き連ねてまいりますので、ご愛読ください。