中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

ウクライナ問題を深く考える

ウクライナ問題について報道各社が報じている論説の大部分はアメリカのシンクタンクが発表しているものと同じだと思います。

シンクタンクの深い研究から導き出されたものが正解と言えるかもしれません。

ウクライナはトルコと黒海を南北で挟んで向き合っている国です。ウクライナ黒海の北側になります。

ドラマ「オスマン帝国」をご覧になっている方にはわかりやすい地理感覚となるでしょう。

ウクライナは纏まりにくい国でありましたが、やっと纏った13世紀にモンゴル帝国によって蹂躪されてしまいました。

ポーランドもそうですがモンゴル兵との混血児が国民の多くに及ぶという歴史があり、ヨーロッパの中でも異質の人種的に偏見で見られがちでした。

こういうことは報道では言わないでしょうが、、、。

とても豊饒な土地であって穀物が多く採れ、穀物の輸出国でもありますが、貧しい国でもあるのです。

第二次世界大戦後はソ連(ロシア)領となっていましたが、ソ連崩壊によってやっと独立しました。

ロシアにとっては(元自国)だということもあって、クリミア半島を奪い返すなど、ウクライナとの争いは続いていました。

もっとも大きな問題は、NATO(欧米による)加盟国が増えていることです。

ウクライナと北側のベラルーシ共和国を除けば、NATO加盟国であり、防衛戦略上でロシアとしては、ウクライナを緩衝地帯としたいところです。

日露戦争が起こったのも、日本の朝鮮侵略もロシアの南下戦略が引き起こしたものです。

ロシア側から見れば、NATO勢力がロシアを圧迫しているように見えるでしょう。

ロシアは大きな国のようであっても、モスクワなど主要都市はヨーロッパに接しており、NATOの圧力は脅威です。

また、ウクライナは、ヨーロッパでは、ロシア、フランス軍に続く3番目の軍事大国でもあります。

もし、ウクライナNATOに加盟すれば、ロシアは裸同然になるとプーチン大統領は恐れているのです。

さて、解決策は何か?

アメリカのシンクタンクがまとめたものは、

❶政権を変え、中立国家宣言する。

❷ロシア領に近く、ロシア派と言われる住民の多い西側ニ州をロシア領とし、クリミア半島に近い黒海沿岸をロシア領にする。

ウクライナ中部を流れる川を境として、西側をロシア領とする。

(この場合、ウクライナは約半分の国土となる)

などなど、さまざまありますが、どのような決着になるのかは、今後の経緯によって変化することでしょう。

アメリカ、日本など西側諸国が出しているロシアへの制裁は「真空撃ち」と言われる外交技術で、ほとんど効果がないもののようです。

アメリカ、ロシア、中国などの大国による横暴は今後も続くことでしょう。