中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

随筆自伝(135)私を守ってくれたのはだれなのか

    《パースという都市について》

  最初に感じたことは、とても美しい街だということだったが、どうしてもバンクーバーと較べてしまう。バンクーバーは海がメインな都市だが、パースは川がメインな都市である。 日本人にはパースに流れるスワンリバーのイメージが分かり難いだろうと思う。

日本は、雨が降って、急こう配の土地を水が流れて海にそそぐ。 中国などでは大きく蛇行しながら、川幅を広げて海にそそぐのが多い。 スワンリバーも上流で大きく蛇行しているのだが、海に近づくと、湾を形成するような形を二か所で作り出し、それが都市の発展と美感に効果を醸し出しているようにおもえる。

日本の大都市の公園というと、どこを思い出すだろうか。東京なら神宮外苑など、大阪なら大阪城公園だろうか。 バンクーバーのスタンレー公園は広大で、花も多く美しい景観だった。

パースのキングスパークは、観光的にも素晴らしいけれど、住民たちのために作られている公園だと考えるのが妥当だと思っている。 なぜなら奥行きが広く、観光者の目に届かない場所に、素晴らしい施設が作られていて、憩いの場所としては最高なのだ。 じっくり一日を公園内で楽しく過ごせるようにおもう。

いろいろスポーツも楽しめるし、バーベキューもできる、芝生に寝そべって昼寝もできる。もちろん公園から見る、パース市街は美しい。 観光案内を見ていると、市街地が見えるスワンリバーだけ写っているが、公園の奥に進むと、別のスワンリバーも見えるのだ。

海沿いも美しい。パース市街から海沿いに北に向かう道路を走ると、スカボロビーチ、ヒラリービーチなどがある。 先ほどパソコンに紹介されているパース観光案内を観たが、不親切なのか見どころを勘違いしているように思えてならない。 あのような場所だけを見て、パースを知ったつもりになってほしくはないと思った。 

観光を楽しむには、その地に住んでいる人が、今日は休みでうろうろしているのだという気分で、のんびり眺めるのがよい。そういうのんびり観光のほうが記憶に残るものを多くみられると、わたしの経験で言っているのだが。

ツアーに参加すると、あちこちたくさん見せられるが記憶には残らないものだ。 のんびり散歩するように味わうと、素敵な観光になると思っている。そして何らかの失敗が伴うと、もっと記憶にのこる素敵な旅になるはずだ。