中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

タンパク質について考える(31)知人に狂牛病の患者が

  これまでタンパク質は、細胞内で作られるもので、食べたタンパク質が  

  そのまま体内のタンパク質になるのではないということを詳しく書きました。

   癌になった場合など、それぞれのがんによって特有のタンパク質をもって

  いますので、尿検査や、血液検査などで発症しているかどうかや、治療後の  

 経過などを調べるために、それぞれのマーカーの検査をいたします。  

  マーカーとはタンパク質の名前でもあるのです。  

   前立腺がんの場合は「PSA検査」をおこないます。それぞれのがん特有の

  タンパク質の値を見ることで判断の材料とするのです。

    何度も繰り返して書きますが「タンパク質を食べた」などという表現は

  正しくありません。

  タンパク質の材料となるものを食べたと思うべきでしょうね。  

  焼肉屋で腹いっぱいの焼き肉を食べ「今日はタンパク質をたくさん食った

  からなー』なんて言っているのをみるとおかしいですよね。気分は分かり

  ますが。  

  今日から、2,3回に分けて狂牛病を発症した知人について書こうと思います。

   皆さんは「狂牛病」という名前はご存じでしょうね。あれほど騒がれたの

  ですから。まさかこの人がと思う人が狂牛病に罹りました。

  少しは話が長くなりますが、ことのいきさつの最初から書きます。

   私が会長をしておりました「西豪州日本クラブ」に小林さんという方が

  時々来られていました。 この方はビルの建築の際の足場などを貸すリース

  業を営んでおられました。初期のオリックスと同じ業種です。

  私たちが出会う数年前に日本で脳血栓を患い、必死のリハビリの結果、元気

  になられて心も体も癒すためにとオーストラリアのパースに家を買い、住んで

  おられました。 運転もできますし、料理もできるような方でしたが、

  日常は戦争花嫁と言われる日本のご婦人が面倒を見ておられました。

  観光ビザでの入国ですから、時おり日本に帰国されます。

  私たちと知り合い二年ぐらいたった時、ちょうど私が社会福祉法人

  サポートネット虹の会を立ち上げ、その設立がようやく西豪州政府

  の認可が下りてスタートしたころでした。

  彼が運転中に、何かがおかしいと感じて近くの病院へ行ったところ、

  二度目の脳梗塞が見つかりました。脳梗塞は二度目が危ないとよく

  言われています。 二週間ほど過ぎたあたりで、わたしたちの住んで

  いる近くの公立病院に転院されてきました。

   その翌日から、退院するまで、妻が食事を作り運んだものでした。

  病院のメニューは立派だけど、うまくなさすぎると嘆くので妻が作った

  ものを運ぶことになったのでしたが。