中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

西郷輝彦さんが亡くなリました

歌手.俳優であり御三家と言われ、あの名曲「星のフラメンコ」の西郷輝彦さんが亡くなりました。

75歳でした。

11年前に前立腺がんが見つかり、全摘出手術を受けましたが、6年前に再発し、昨年はマーカーのPSA値が上がってきたため、主治医と相談の上で豪州の最先端治療を受けていたそうです。

全摘出手術を受けたということは、発見されたときは、さほど悪い状態ではなかったのでしょう。

私の場合は悪化していて、予定していた全摘手術を受けられなかったですから。

術後再発したというのは、手術で取り切れていなかったのか、たちの悪い(がん)だったのでしょうか。

多くの前立腺がんの患者さんの相談をたくさん受けて来ましたが、医療の良し悪しだけでなく、がんの質の良し悪しもあるのです。

たちの悪いがん細胞の場合、よい医療を受けているのに、あっという間に(2年から3年で亡くなってしまう方もおられます)

西郷さんの場合は、手術後にどういう医療を受けておられたのかが気になりますが、今となっては、それは仕方がないことでしょう。

同じ前立腺がんであっても、それぞれが違った経緯を経るものです。

ここでぜひ言っておきたいことは、医療を信じることが大切です。

私は、金持ちほど早く死ぬと、患者会で話しますが、いろんなことをやりすぎて命を早めることをたくさん見てきましたから。

私は前立腺がんになって、28年が過ぎました。

もう前立腺がんで死ぬことはないでしょう。

検査のとき、12本の針のうち11本からがん細胞が見つかり、隣の器官にまで浸潤していて、手術も断念せざるを得なかった状態から、これまで生きてこられたのは、寿命でしょうか、医療の恩恵でしょうか、自己管理の賜物でしょうか、分かりません。