中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

タンパク質を考える(19)いつどこでも働いているタンパク質

 たんぱく質や細胞のことを深く書こうとすると行き詰まる。

どんどん難しくなっていくので、それじゃ読んでいただけないかもと。

だからなるべく身近なことを書くようにしています。

 たんぱく質がDNAに書かれた指示に沿って細胞の中でアミノ酸がつながれ

ひものようになるところまでは、理解してくださったと思います。

しかし、そのひも状のものが、独特の方法で三次元の立方体になって初めて

タンパク質となることまでは理解できても、そのような複雑な折りたたまれ方

が出来るのかという点で、書きようがありません。

 以前にNHKの特番で細胞の働きを画像表現していましたが、その時も、どうして

このような複雑な三次元の形になるのかは謎だと言っていました。

 さて、14年ぶりに帰国した2005年、日本の電車内の様相は以前とは全く

違ったものになっていて驚きました。 それから18年経った今、人々の生活

の中にどっぷりと入ってしまったスマホという物体に人間が征服されたのかと

思えるほどに、浸りきっています。

 歩いている人までスマホを手放さず、スマホを観ながら歩いている。

もし過去から突然に戻ってきた人は、戸惑うでしょうね。百年前に日本には

数十台?しか自動車はなかったはず。もう少し過去の徳川末期からやってきた

人たちには、いまの社会はあまりにも変革が大きすぎて困るでしょう。

 私は89年前に生を受けましたが、この89年間の変わりようはすさまじい。

ほめているのではありません。 社会がよくなったと言っているのでもありません。

もう少し、テンポが緩やかに変革すればよいのに急ぎ過ぎて混乱が増しています。

 どうしてテンポが速くなるのでしょうか、利益を求めすぎることから、開発を

急ぐからです。

 今では欠かせないパソコンやスマホを操作するのは人間です。操作には指が欠かせません。 指で操作するたびに、わたしたちのタンパク質はぐにゃりぐにゃりと絶え間なく動いています。 指が動いている間は、アクチンとミオシンの繊維がスライドするように動き続けていて、その情報は脳にフイードバックされ、神経細胞の上面をバケツリレーのように電位が流れていて、しかも猛スピードで線維のタンパク質が動いていることを意味しています。

 画面を見ているということは、眼球の奥の細胞に光子が到達して、それがGタンパクで数百倍に増幅され、陽イオンがドバドバと細胞の中に流れ込んでくるから画面が見えている。

 日常の生活の中で、タンパク質のご厄介になっているのです。