中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「思いつくままに」(2)シュリーマンのこと

 今日は、ハインリッヒ・シュリーマンについて書いてみたい。

彼の名をすでにご存じの方は、畏敬の念を持っておられると思うし、

ご存じでない方は、どんなひと?なのだろうと興味を持っていただきたい

のです。

 なにごとも、興味を持つことから始まるのですから、知らないという

ことは、あらたな発見につながるというものです。

 シュリーマン氏は1822年にドイツで生まれた方ですから、二百年以上前に

生まれた方です。

 どこから、彼のことを書き始めようかと迷いながらキーボードをたたいています。

なにから書き始めようかと思うほどに彼は凄い人です。

 なんとか短く書こうとしています。

そうそう、ここから始めましょうか、「トロイの木馬」をご存じでしょうか。

シュリーマンさんのことをご存じでない方は、トロイの木馬ときけば、悪質な

パソコンウイルスのことかと思うでしょうね。

 でも、シュリーマンさんの「トロイの木馬は」物語の話です。この物語は

検索すると出てくるでしょうから、内容は省きますね。木馬の写真も検索で

出てきますから参考にしてください。

 子供のころにお父さんから「トロイの木馬」の話を聞いたシュリーマンさんは、

その物語に出てくる城壁都市が実際にあったと心から信じてしまうのです。

 難攻不落だったといわれるその城壁都市を私が探し出してやろうと、少年の

シュリーマンさんが固く心に誓います。

 その目的を果たすためには、学力もいる、金も要る。かれは奉公という仕事から

始めます。

 トロイ(トロイア)は、あまりにも古代(紀元前8世紀)であり過ぎて、だれもが

シュリーマン少年の夢など笑い飛ばしてしまう。

 彼は、中学を出て小売業の小僧となり、徒弟となり、やがて船員となって嵐の中で難破してしまう。

 その後、商社マンとなり、外国語を学ばなきゃと思い立ち十数か国語を取得する。

やがてロシヤで巨富を得たそうだが、そのいきさつは知らない。

 シュリーマンさんは、夢に見た発掘を前に世界旅行に出て、日本にも立ち寄っているのです。「清国と日本」という著作が彼の最初の本で、後にフランスでも刊行されている。書作の中で日本を大いにほめたたえているのがうれしい。

 「シュリーマン旅行記、清国・日本」講談社学術文庫

 その旅行が終わって、かれはトロイアの発掘に取り掛かりますが、城壁都市が見つかったのです。そのニュースは当時の世界を驚かせたようです。

 しかも、第一城壁都市の上に、9個の都市が重なっていて、第一の都市の文化は

オリエントの影響を受けたものだということまで判明したのです。

 関心のある方はどうか詳しいことを、お調べくださいね。

わたしがここで強調したいことは、物語を聞いた子供が、学問を重ね、金を貯め、

大規模な発掘調査をして、世紀的な大発見につながったことに驚いています。

 クラーク博士の言葉のように「少年よ大志を抱け」ですね。