最近、免疫に興味があって勉強してるんだよと家族宛のメールに書いたところ、三女が(だったら免疫についてブログに書いてくれないかな)とレスしてきた。
この三女が変わり種で、塾をやりながら五十歳になって、突然に神戸大学の大学院に受かって(理学部に在籍し)卒業した。卒業後は塾をやりながら高校で数学と英語を教えている。
私からみれば、賢いのかどうか分からない。
(免疫学は新しいもので、説明するのも難しいな)と言うと、私が理解できる程度に書いてくれれば、
誰もが分かるはず、、と言う。
そうなのだ、彼女は意外と物知りではないから、それじゃ、ぼちぼちと書いてみようかという次第です。
免疫学でややこしいのは「自己」と「非自己」の説明なのです。
自己と非自己は使い慣れた言葉ですが、それがそのまま免疫学には当てはまらないからややこしい。
そういうことも覚悟してお読みくださいね。♥
さて
♣紀元前五世紀のギリシャのカルタゴの戦争を語る読み物の中に「アテナイの疫病」として(二度無い)という言葉が出てくるのだそうです。
この言葉が、歴史的に免疫について初めての記述だとも言われています。二度無い、です。
♣14世紀にヨーロッパ全域でペストが大流行し、ヨーロッパの人口の三分の一とも、三分の二とも言える人々が亡くなった。
その頃、献身的な慈善活動をしていた人々の中で、自身が感染後にも慈善活動を続けていました。
神のご意思だと信じて活動を続ける活動家たちに、ローマ法王は(課税を免除する)ことにしました。
その免除という言葉が免疫という語に転換したとも言われます。
♣「免疫」とは「疫病から免れる」と言う意味です。
天然痘が流行し多くの人が罹患し、命を奪われました。中国やインドでは経験から、罹患した患者の膿をとって健康な人に塗りつけ軽度の感染を゙させるような呪師のような人がいたようです。
♣1798年にエドワード.ジエンナーが天然痘に罹患した牛の膿からワクチンを作り、地球上に住む多くの人を天然痘から救いました。
♣「二度無い」という言葉があった紀元前五世紀から、人々は一度罹れば二度目は罹らないということを知っていたのでしょうか。
それなのに、私が35歳になる頃まで「免疫学」というものがなかったのです。
医学は、臓器中心に研究が進みました。心臓、胃、大腸、肝臓、腎臓など目に見える臓器を研究し、医学は人々を救いました。
それなのになぜか「免疫」について着眼されたのが遅かったようです。
1960年代の終わりごろに、やっと免疫学が目覚めてきます。
私と同年の人が医学部に入学しても、免疫という言葉も使われず、もちろん医学部でも教えられず、教科書にも掲載されていなかったと言うのですから免疫学は新しい学問であり、だからこそ面白い。
最近は、どんどん新発見があるようですが、私には分かりません。
私が書くのは、興味本位程度と思って下さいね。
では(2)で。