オーストラリアの車椅子ラグビー選手であるバッド選手の言葉です。
生まれた時から両足がなく、両手の指もなかったという。
自分が障害者だと思ったこともないという。
その思いは私には分かる。
二十歳の頃、街の人々が(猿のような人がいる)と言われていた人と友達だった。
彼は脊髄カリエス病で背丈も低く背が曲がり足もびっこだった。
彼は結婚したいという希望から見合い相手を探していた。
彼を知っている友人に意見を聞くと、彼は自分のことが分かってないのではないかという。
私は彼と会い、色々話し合って、ようやく気が付いた。彼は、自分の事を障害者だと思ってないのだと。彼は結婚し、3人の子供の親になった。
不幸な事件で彼が亡くなったあと、それを知って駆けつけた私に、かれの母親が私に「息子の友達になってくれたのは中原さんだけでした」と。
彼は、通信制高校を卒業し、何度もけんけいまで足を運んで、運転免許への道筋を調べ、車を改造して免許も取得した。
何でもやろうとしていた。
バッド選手の会見映像を観ていて彼を思い出した。
豪州の車いすラグビーチームはリオパラリンピックの金メダルだそうだ。
彼は戦車と相手チームから恐れられているようだ。彼のような選手がいれば強いだろうと思う。