横綱.白鵬と大関.照ノ富士との全勝対決は、白鵬が勝って優勝を決めた。
願っていたこととは違うが、思っていた通りだった。
思ったこととは、優勝して潔く引退してほしいと思っていたからだ。
私は白鵬の完全復活とは思っていない。
十五日間の相撲の中で横綱らしくない相撲が半分ほどあったからだ。
昨日の立ち会いも横綱としては異常なことであリ、理事長から後で注意を受けている。
白鵬ほどの素晴らしい記録を作った横綱が、未だに大相撲の伝統というものを守ろうとしないところが好きになれない。
大相撲 は勝った負けたも大事だが、大相撲の伝統ある礼儀作法を守ってこそ素晴らしいと思っているのです。
ですから勝ち負けだけにこだわり、伝統の作法を無視する大相撲は好きにはなれません。
私は古い人間だからでしょうか。
若い人たちは勝ち負けだけでいいのでしょうか?
今場所も幕内10枚目ぐらいのまでの勝ち越し力士を見るとモンゴル勢が圧倒的なのです。
モンゴル人の子供たちは日々の生活の中に、逞しく機敏なものが多く見られます。
例えば、自分の背丈より高い野性的な鞍もつけていない馬に飛び乗って、制御して行く様を見ていると、日本にはこんな子供は一人も居ないだろうと思ってしまう。
そういう少年が外国である日本に来て訓練を積めば、日本の力士以上になることは明白だ。
しかし、言葉が通じ難いと言うこともあり、礼儀作法はなかなか身につかない。
仕方のない部分もあり、責められないが、礼儀作法を教えられなかった大相撲協会の責任でもあり、親方の責任でもあると思う。
私のように、長い年月にわたって大相撲を愛してきた者にとっては、何かが大きく変わっている現状に違和感がある。
色々と変えていくのであれば、大相撲から張り手をなくしてほしい。張り手が悪用されているのは、見るに忍びない。
照ノ富士は立派だった。
苦労人だけに気持ちよさを
感じる。横綱として頑張って欲しい。