中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

ブランチを作り続けて30年

 私たち夫婦は朝食を食べない。 その本当のところは・・

妻が早く起きられない、起きてからリビングに顔を出すまでに

約2時間はかかる・・・というのが朝抜きの理由だが、それさえも

慣れてしまえば、どうってことない。 毎日3食も食べている方が

おかしいぐらいに思えてくるのだから・・なれとは怖いもんだ。

 妻が化粧し、ヘアーを整え、洗濯ものを取り入れ、新たに干して

リビングに現われる頃には毎日あまり変わらない内容のサラダが

できている。 一人分で大皿山盛りの、野菜と果物サラダで、時折

このブログに写真を掲載しているのでご存じの方もいるだろう。

コーヒーは大きなカップでそれぞれ2杯飲むからタイミングよく作る。

妻がパンを焼いてバターを塗って・・出してくれる。ときにはチーズを

載せて焼く場合もある。 パンにはこだわりがあって、2種類のパンに

決めている。一つは京都のラウンドパンで、スーパーで取り寄せている。

もう一つはドンクの「パンクー」だ。 フランスパン系のなかでパンクーが

一番美味いように思っている。

 オーストラリアにいた14年間は旨いパンがなくて探すのに苦労した。

やっと1軒、美味しいパン屋さんを見つけたが、車で30分もかかる

ところだった。 何故豪州には美味しいパンがないのか??昔は旨かった

らしいのだが・・。その理由はパン職人から聞いて分かった。 職人が

一人で受け持つパン粉の量が日本の約10倍であり、自然発酵ではなく、

強制発酵だという。労働組合が強く、労働時間短縮のために、じっくりと

パンを作っておられないのだろう。 だから・・美味いパンなどはめったに

ない。私が見つけたパン屋さんは、フランス人経営の小さな店だったが、

行列ができていた。

 こうして30年、ブランチを作り続けてきて、今日があるのだが・・今日は

そのわずかな時間の中に、太股に激痛が走り、痛みが和らがず、何度も

椅子に座って、仕切り直しながら・・ようやく作り終えた。 明日はつくれる

だろうか??  やるしかない。 美味しいのだから。 続けるしかない。

それが、生きているということなのだから。