今日、友人から暑中見舞いのハガキが来た。
まだまだ第一線で活躍している彼らしいハガキである。
おおきく 私たちは負けない と書かれている。
彼がフアンでもあり友人でもあった鴨井玲さんの絵が
入っていて、そのわきに「困難や試練に直面して初めて、
その人間の本当の価値、強さが分かる」(後漢書・王覇伝より)
この文章はこれまで何度も読んだことがある。なるほど
そうだなと思いながら読んできた。 しかし、今の私にとっては
この文章が、そのまますっと入ってこない。 何故だろうかと
考えてみると、いま、この文章をそのまま受け入れると、自分が
いかに弱い人間であるかを認めてしまうことになるからなのだと、
気がつく。 人の何倍、何十倍も苦労してきたつもりの私だったが、
いまおかれているこの身をどうすればよいのか、私は苦慮して
いる。負けないで最後まで生きぬけるか、負けてしまうのか・・
そういうことは・・簡単に決められない。 無責任に言える間は
まだまだ苦労が足りないということなのだよ・・・と・乱れた後漢
の時代に思いを馳せながら、これを書いた人に文句をいいたい
気分なのだ。 ああ・・・はずかしい・・自分が、これほど至らない
人間だっととは・・・と、思っている。