新型コロナウイルスが国内に入ってきた時、あるいは
横浜港でダイアモンド・プリンセス号が集団感染のままで
係留されていた時、日本のトップは、もちろん安倍首相であった。
この時に、リーダーシップを発揮できていれば国民も安心した
だろうし今のような混乱を招く結果にはなっていなかっただろう。
この時分、安倍さんは桜問題で追い込まれていただけに、コロナ
は、サクラから逃げる絶好のチャンスでもあったのだが、安倍さんは
最も大切な「国民の命を守り財産を守る」という大使命よりも、サクラ
から逃げるために利用してしまった感がある。
あのこと、国民の命を守り財産を守ることが首相としても使命だと
深く理解していれば、ダイアモンド・プリンセス号に対する対応も全く
違っていただろうと思われる。 安倍さんの一番の欠点は、リーダー
シップとしての総論を持っていないことで、各論にこだわることである。
こだわるというよりも、各論しか出てこない頭脳の貧しさではないだろうか。
ダイアモンド・プリンセス号は、世界の注目を浴びていた。日本がどの
ような対応をするか注視されていた。その現場のトップに任命したのが
専門外の人材だったことが、そもそも大きな間違いの第1歩だった。
適材適所の人材を配せず、任命責任ばかり問われる安倍さんだが、世界
が注目しているところで、多くの人の命がかかわっている現場にだれを
配すべきか・・・国のトップとしては、関係する厚労省に対して、厳しい
注文を出して、日本として恥ずかしくない人材を配すべきであったろう。
国のリーダーシップとして、世界各国の旅客の命を守り、財産を守るという
課題を背負わされて、無責任な人材を据えてしまったことは、安倍さんの
無責任さ、大事なところで逃げてしまう弱さが出ていたように思える。
