中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

リセットって簡単ではない、だけど簡単だと思っている人が多い

 かなり以前になるが、家庭でみんなが遊べるゲーム機を買った。

ボーリングやゴルフが楽しめた。 小学4年の子供がやっている

のを見ていると、途中で失敗すると「あ・・死んだ」と言ってリセットして

しまい、そのゲームを最後まできちんとやらない。

ゴルフだと、最初の1ホールで失敗すると9ホールまで行かずに

リセットして最初からやり直す。 やり遂げるということに執着心がない。

良い得点を挙げるためには、失敗した段階でリセットしてやり直す。

 そんなことを何度もしているようでは達成感を味わえないだろうし、

集中力も養えないだろうにととおもう。 人というものは、いかに物事に

集中するかということが成長のカギにもなるのだし、物事は乗り越えて

こそ達成感が生まれ、より高いハードルにも向かっていけるというものだ。

なによりも、リセットする前に「死んだ」という言葉を発するのが気にかかった。

どうも小学校の友達同士でゲームをやる場合にも、同じようなやり方をいて

いるようなのだ。 リセットしないで、そのまま続けろ・・・というと、つまらなさ

そうに残りのゲームをしていた。残されたゲームの中で、少しでも得点を

挽回しようなどとは考えないようで、ひたすらそのゲームを早く終えること

だけを考えているようだった。

 もちろん・・・これらは個人差があって、なにがなんでもやり抜くという子供

もいるだろう。  将棋の藤井七段などは幼いころから負けるのが嫌いで、

歯をくいしばって大人に挑戦していたそうだ。だからこそ・・・いまがある。

 村上春樹さんが、なかったことにしたい人が多いように思えると書いて

おられる。(今日の毎日新聞ネット)日中戦争などは、なかったことにしたい

・・・と考えている人が多いと。

 侵略など負の側面は「なかったことに」なれば気持ち楽になるかも知れないが

だからと言って消えるものではない。 朝鮮半島に対しても同じだし、あの太平洋

戦争もなかったことにしたいだろうが、そうはいかない。

 広島や長崎に原爆を投下されたこと、東京や大阪への度重なる大空襲など・・・

どれをとっても、なかったことにできるわけがない。

自分の都合の悪いことはすべて「なかったことにしたい」という世代という

のがあるらしいが、そういう人たちが政治の場にいるとしたら、どうなる

だろうか?? まさか??あの人たち?? なんでも逃げる人たち??

「なかったことにして」!!!と、叫んでも、なかったことにはならないのだ。