毎年いまごろ「さくらんぼ」が送られてくる。 母親方の
従姉妹であり美人の従姉妹としても自慢の人だ。
妻はずっと以前からサクランボが大好きで、果物の
ダイアモンドと言い続けていた。 今年もダイアモンドが届いた。
届いたのは土曜日だったので会社にはいないだろうと、今日まで
待って電話でお礼を述べた。 電話口での声は以前と変わりがなく
若々しい。 声は変わらないというが、私などはぜんそく薬のせいか
ずいぶんと自分の声が変わったと思っている。だから自慢の歌が
唄えなくなった。 この従姉妹は亭主を支え続けて会社を大きく
育てた。 会社に必要なあらゆる資格を次から次へと取得していった。
美しさと才能と努力家が混在している女性だ。そういう意味でも自慢の
ひとなのだ。3歳のころ彼女の母親に教えてもらった歌が「赤い靴履いてた
女の子」だった。この叔母の写真を母親だと思ってずっと持っていた。
私が母親と別れたのは2歳半のころで母親の顔を覚えていなかったの
だった。 そういういきさつもあってか、従姉妹のなかに母親を見つけ
ようとするが・・・本当の母親にあった時に夢が崩れた???
血のつながりなんて言うものはどこまで関係あるのかどうかしらない。
だが、この従姉妹には、父方の従姉妹も従弟も併せて16人いるが、
親しく付き合っているのは3人に過ぎない。 残り少ない人生の中で
味わいのある記憶を残しておきたいものだ。