私の作った学校の校訓としてMay I help you を掲げた、
生徒たちに、そのような心の持ち主になってほしいと願ったからだった。
「私にお役にたつことはありませんか？」ともいえるが、最近では
「いらっしゃい」のことだと思っている人が増えていて悲しい。
May I help you とは、心遣いのことであり、優しい気遣いのことを
いう。 どちらかというと自己犠牲までともなった精神だともいえる。
日本ーアメリカ間の飛行機の中で、小学生らしき男の子が自分が
船酔いらしき症状に苦しみながら、隣席のお年寄りに向かって何度も
May I help you と言っていたのを目撃した時に、この言葉を校訓に
したいと思ったのだった。その経験は３７年前のことだった。
今のコロナ禍の中で、だれがだれに向かってMay I help you を言える
だろうか？ それは自然から出る言葉でなければならないし、心から相手を
思う心でなければ意味がない。
病院に見舞うということも同じだ。形式的に花を持って見舞いに行くのは
あたしは嫌いだ。そういう見舞いの仕方をしたことはない。もちろん礼節と
しての見舞いが悪いとは言わないが、わたしはあまりそういうのが好きじゃ
ない。 人は何で生きていけるのか。一人では生きてはいけない。こころの
つながりがあってこそ、人は生きられる。 だから・・ただ心さえ感じられれば
人は霞を食ってでも？？生きていける気がする。 ここは海抜３００Ｍで、時折
霞が発生する・・。 だから、心感じる電話とか、心を感じるモノに感動する。
心だけが欲しいのよ・・・なんて・・初恋のような純な気持ちで生きている。
