だれが、どこで感染したのか、本人にも分からない

　例えばだが、今日の東京都での感染者８名について考えれば

なにかが見えるだろうか？

　都内に住む８人が新型コロナウイルスに新たに感染したが、

このうち７人は、13日に感染が確認された都内の個人タクシー

運転手が、先月参加した新年会の会場にいたということです。

　７人のうちの６人は、13日に感染が確認された都内に住む

個人タクシー運転手の男性が、先月18日に参加した屋形船で

行われた新年会に参加していたということで、１人が発熱や

せきなどの症状があるということです。１人は屋形船の従業員

だということですから、個人タクシー運転手と新年会、会場の

屋形船の従業員・・と、結び付けて考えられます。個人タクシー

の運転手が感染者と分かり、かれが新年会で約１００人と接触した

ということから経路を追跡してのウイルス検査の結果として分かった

のです。　ところが・・個人タクシーの運転手が１番目なのか？

どうかはわかりませんし、彼がどこで感染したのかもわかっていません。

　もう一人、都内に住む40代の会社員の男性１人も新型コロナウイルスに

感染していることが分かったのですが、この男性は今月２日にせきの

症状があり、５日には発熱したため医療機関を受診しています。咳が

あったためにマスクをしていたということですが、今月10日に新幹線を

使って愛知県に出張しています。そして、症状が改善しなかったため

今月12日から入院していて今は重症になり、ウイルス検査の結果陽性

だったということです。　彼の場合は、普通は風邪だと思い受診し、

医療者も「新型」とは思わなかったのでしょう。　もらった薬も効か

なかったのでしょう。悪化してから入院し、ウイルス検査を受けたと
いう流れです。　いくらでもある・・ことですし、現在、日本中で

何万人もが「肺炎治療」を受けていることでしょう。　ですから、

昨日書いたように、厚労省は、全国の医療機関に指示をして、肺炎治療

をしている患者および、それに準ずる患者のウイルス検査をしなければ

「隠れ感染者」を見つけ出すことができない！！！　と、思うのです。