沖縄県は14日、県内在住の60代の女性タクシー運転手が
新型コロナウイルスに感染したと確認した。県内での感染確認は
初めて。同日、診断を確定する検査で陽性の結果が出た。
この運転手は、新型コロナウイルス感染による肺炎が拡大している
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が1日に那覇港に寄港
した際、下船した乗客を案内していた。
県は13日までに数時間で結果の出るウイルス検査を7人に行い、
そのうち6人は陰性だった。一方、運転手は陰性の確認ができず
再検査していた。
運転手が勤めるタクシー会社によると、この運転手は1日、
那覇市若狭の那覇クルーズターミナルで「プリンセス」を下船した
中国人観光客4人を乗せ、本島南部の観光施設まで案内した。
その後、運転手は8日まで休日をはさみながら出勤し、11日に
体調不良を訴え病院を受診した。 同社は1日までに、感染を警戒し
乗務員にマスク着用を義務付けていた。 アルコール消毒や手洗いう
がいの徹底といった対策をしており、当該運転手もマスクを着用して
いたとみられる。
1日には同社の別の1台も同ターミナルで中国人客を乗せたが、
現在までに体調不良を訴えている乗務員はいないという。