萩生田文部科学相は27日の衆院文部科学委員会で、投手の連投や
投げ過ぎが問題視されている高校野球について問われ、「アスリート
ファーストの観点で言えば、腕がちぎれても最後まで頑張りたいと
思う選手もいると思う」と発言した。
「1週間で500球」の制限を導入するよう答申し、近く高野連が理事会
を開くことを受けて文科相に見解を問うた際の答弁だ。 選手が望ん
でいたとしても、選手たちの将来を考えるのが文科省大臣としての
立場ではないのかといいたい。少年野球の経験者の多くが肘などに
問題を抱えていることが夏と秋の少年野球大会における専門家による
検診で明らかになっている。どうしてここまで放置していたのかと
問われ、痛いといったら出場できなくなるから・・という。それが
選手達の本音だろうが、一番の問題は、選手たちの選手生命なのでは
ないだろうか。 萩生田文部科学相の言い方だと、選手がやりたがって
いるのだから止めるのは無理でしょう・・というように聞こえる。
メジャーに多くの選手を送り出している中南米の国々はかなり前から
少年たちに球数制限を実行している。どうして?この分野では、日本
が後進国なのかとおもう。高校野球大好きの私だが、一方では、彼ら
に、いつまでも輝ける機会を残してやりたいと思うのだ。