アメリカの野球殿堂に入るということはこれほどまでに厳しく難しい
ものなのか・・と、改めて思っている。
今朝(11月19日)アメリカ野球殿堂は2020年の殿堂入り投票対象者の
顔ぶれを発表した。殿堂入りの候補になるのはMLBで10年以上プレー
した選手のうち、引退後5年以上が経過した選手となっている。
今年の注目は元ヤンキースのジーター選手で、有資格初年度での殿堂入り
が確実視され、今年のリベラ選手に続く史上2人目の満票で殿堂入りを果た
すだろうと予測されている。
投票権を持つ記者による投票は年末で締め切られ、来年1月22日に投票結果
と殿堂入り選手が発表される予定となっている。
今回から新たに投票対象者となったのは、ジーターのほか、下記のように
18名がいるが、ジーター選手以外は、来年からの対象者から外れるだろう
とも予測されている。なぜならば、前回からの引き続き投票対象となる
バリー・ボンズ、ロジャー・クレメンス、、アンドリュー・ジョーンズ、
という名選手たちに加えトッド・ヘルトン、ジェフ・ケント、アンディ・
ペティット、マニー・ラミレス、スコット・ローレン、カート・シリング、
ゲーリー・シェフィールド、サミー・ソーサ、オマー・ビスケル、ビリー・
ワグナー、ラリー・ウォーカーの14人が加わるからだ。だから今回の投票
対象者は32名となる。
殿堂入りのためには、記者投票で得票率75%以上が必要となり、最大10年
まで投票対象となることができる。ただし、得票率が5%を下回ると、その
翌年からは投票対象から除外される。今年は、リベラが史上初の満票で殿堂
入りを決めたほか、エドガー・マルティネスは史上6人目となる投票対象最終
年度での殿堂入りを達成。記者投票では、この2人に加え、マイク・ムシーナ
とロイ・ハラデイも選出された。
今年の得票率が54.6%だったウォーカーは、今回が10度目のチャレンジで
あり、記者投票での殿堂入りはラストチャンスとなる。また今回が8度目の
チャレンジとなるシリング(今年60.9%)、クレメンス(同59.5%)ボンズ
(同59.1%)の3人がどこまで得票率を伸ばすか注目されている。
こうしてみると、殿堂入りが100%確実とされているイチロー選手が
いかに凄い選手だったかが分かるというものだ。イチローは、今年引退
したばかりだから、まだ候補に上がっていない。
ジーター以外の今年の対象者一覧は次の通り。
ボビー・アブレイユ、ジョシュ・ベケット、ヒース・ベル、エリック・
シャベス、アダム・ダン、ショーン・フィギンス、ラファエル・
ファーカル、ジェイソン・ジアンビ、ラウル・イバニェス、ポール・
コナーコ、クリフ・リー、カルロス・ペーニャ、ブラッド・ペニー、
J.J.プッツ、ブライアン・ロバーツ、アルフォンゾ・ソリアーノ、
ホゼ・バルベルデ。