中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

孫娘が書いた「スマホと私」

 今日は私の孫娘が書いた文章を紹介したい。
あの娘に、こんな文才があったのかと思えるほどに素晴らしい文章だから。
ちょうど今、私は芥川作家でもあり、数々の文学賞を受賞している川上弘美
さんの著作「猫を拾いに」(新潮文庫)をよんでいる。これまでの彼女の作品に
比べてとても気楽に読める作品だ。 最近はカズオ・イシグロさんとか村上春樹
さんの作品など、ノーベル賞ノーベル賞候補者の作品ばかり1年間で約70冊
ほど読んできて、次はカラマーゾフの兄弟ドストエフスキー)を読もうと思って
いる。 その狭間でちょっと気持ちを入れ替えてみたいと「猫を拾いに」を手に
とったのですが、とても気持ちがすっきりしましました。
 きのう、孫娘がフエイスブックに掲載している文章を見たので、誰が書いたん?
と質問してみたら「わたし」という返事がきた。
 おいおい・・こんな文章が書けるのかよ・・だったら・・続けてみなよ・・とアドバイス
いた次第。 みなさんにも読みいただいて反応を知りたいのだけど・・もしよかったら・・
「ナイス!!」 のところをクリックしてくれませんか。よろしくね。
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  あなたは、わからない事があれば何でもすぐに教えてくれる。
   欲しい物も指一本で届けてくれる。
 遠くにいる人ともずっと繋がっていられる。ありがとう。
 だけど、あなたは大泥棒。時間泥棒。移動中本を読むのが好きだった。
 頭の中でどこまでも旅にいけた。
 行き過ぎて電車を降り過ごしたりもしたけれど、あなたが見せてくれる 
 数々の写真より本の文面から見える世界の方が心に残っている。キラキラとね。
 いつでも沢山の人と繋がっていられるけれど、いつも一緒にいる周りの人と目を
 見て向き合う時間もあなたに奪われた。
 空き時間ができたらすぐにあなたを見つめてきたけれど、もっとリアルな今を
 見つめていたい。
 車の移動中の外の景色、風に揺れる緑。じゃれあうすずめ。波を切って走る船。
 感じていたい。
 あなたが教えてくれた沢山の情報は右から左へと流れて行ってノートに書き出す
 こともまとめる事も出来ないけれど生で感じた事、学んだ事は、私なりに私の中に
 残っている。
 もうあなたに時間を奪わせない。何も考えずに窓の外をぼーっと見る時間。
 自分の心と会話する時間。想像する時間。そばにいる人と向き合う時間。。。
 だけど困った時は助けてね。いつもありがとう。
 あなたと上手く距離をとっていけるように頑張ります。
 私は前を向く。1秒、1秒、今私の前に広がるこの世界をこの目で肌で全身で
 感じていたい。この2ヶ月、ガラケーから久しぶりにiPhone(=あなた)に戻った。
 やっぱりめちゃくちゃ便利だった。だけど、やっぱり便利は大切なものを奪っていく。
 暖かい何かを。
 そんな気がした。。iPhoneをじっと見つめる人の四方に目は見えない超えられない
 冷たい壁があるのを感じた。
iPhoneでこれを打ち込んでいる
私にも、周りの友達は声をかけない。きっとみんな
見えない壁を感じとって
いるから…