少子化がすすみ大学の2018年問題も深刻化してきた。
今春の大学入学者は減って約4割の大学で定員割れになる。
大学進学教のような信者も多いけれど、大学にさえ行けばよい
という時代ではなくなっている。
気づいている人も多いとは思うが、世界の大学ランキングで
日本の大学は毎年ランクを落としている。社会に出てからどう働くか
が、日本と西欧諸国では違うからだろうが、日本の大学教育は甘く
易しく、真剣さに欠けていると言われている。
西欧諸国では、大学卒業後はプロフェッショナルの人生を歩むのが
普通で、社会がそのようになっている。 日本では、大学で何を学んだ
かに関係せずに職場を与えられる。 西欧諸国では大学で学んだことが
活かされる配属となりプロフェッショナルの道を歩むという訳だ。
日本の場合は、入社後の配属によってゼネラリストとして育てられてしまう。
言い方を代えれば、何でも屋を作ってしまう。配属の中で、適応職を人事部が
考えるのだろうが、うまく行く場合と行かない場合があるだろう。
リストラされてハローワークへ行ったときに「あなたはどんなことができますか」
と担当者に問われ「部長ならできます」と答えたという笑い話がある。
日本には中卒や高卒で職人になった人材が多かった。だれもが大学進学を
望むようになって、職人的な専門職を誇れる人材が少なくなった。
その結果として、「ものつくり」の熱意が薄くなってしまい、データーねつ造を
やるような奴が出てくる結果を招いてしまった。
いまは、日本中の製造技術が落ちてきていると言っても過言ではないだろう。
中卒、高卒を厚遇する会社が持って増えてほしいものだ。大卒でも役に立たない
奴は、大卒とは認めないという厳しい「人材認定」が各社で行われることを望んで
いる。 今春は「売り手市場」で、楽々就職が決まりそうだが、ダメなやつはダメ、
努力は決して裏切らないということを、会社の人事部の人は実証すべきだろう。
あと数年で人事考証はAIが担当するかもと言われているが、それもいいかもね。