中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

北への攻撃を何度も模索してきた米国

トランプ政権の中にあって比較的信頼できると思われる
ティラーソン国務長官は先月来日時に「北への対応の20年間の
努力は失敗に終わった」と言い、交渉だけではなく、実力行使も
視野に入れているという意味の発言が注目を引いた。
 北朝鮮は、このままでいくと2020年ごろまでに100個の核を保有
するだろと推測されている。
ミサイル技術も向上していることから、大陸間ミサイルICBM
能力がアメリカ大陸まで達する性能を獲得するかもしれないとも
考えられている。
 それだけに、北朝鮮が、そのような能力を確実なものにする前に
叩いておこうとしているが、それがなかなか難しい。
北のプルトニウム開発時の1994年に、当時のクリントン大統領は
北の核戦略拠点を攻撃するつもりでいた。クリントンは、その後に
「あの時にやっておけばよかった」と悔いの言葉を発しているようだ。
2002年の濃縮ウラン開発時にも、同じような構想が持ち上がったが
見送られている。
1994年には元大統領のカーター氏と金日成主席と会談して「北が
核開発を中止する代わりに日米韓で軽水炉を提供すること」を合意
したが、この合意は見事に裏切られている。
 なんども計画されながら実現できないのは、韓国のソウルを一夜に
して壊滅する力が北朝鮮にあることだった。
核を使わなくても、距離的に近いソウルを破壊することは通常兵器で
十分なのだ。
 そういう事情が絡む北朝鮮、そして韓国、日本、、厄介な関係でもある。
中国、ロシアが、機会あればと狙っているだけに、おいそれと手出しは
できない。藪蛇になっては困る。
朝鮮半島、日本列島が壊滅するほどの本格的戦争でしか解決がない
だろうと言われる・・・厄介な問題だ。
ヨーロッパにも厄介な問題があり、アラブにも厄介な問題が山積して
いる。
 原子力空母が・・ゆっくりと日本海へ向かっている。それだけにしておいて
ほしいものだ。