中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

医療不信を考える(7) 日本の医療レベル...4

 日本の専門医の医療レベルが南アフリカ以下だと書いたら、
 事情通の方から「中原さんはやさしいね。南アフリカがAクラスだと
 したら、日本はCと書かれていましたね。実際はD以下だと知っていて
 書いたのでしょう?」と、お電話をいただいた。
 日本にも優れた医師がいるから、あまりにはっきり書かないでいたの
 だけれど。
 いまから9年前に、ある大学病院の部長に尋ねたことがあります。
 この病院には何百人という医者がおられるでしょうが、「がん医療」に
 詳しい医師は何人おられますか」と。
 部長の医師は、指折り数えて「7人ですね」と仰った。
 あれから9年経って、どれだけ増えたのだろうか。
 多分25人ぐらいではないかと思っている。
 1昨年、従弟がすい臓がんを患った折に、インフォームドコンセント
 出席された5人の医師たちが、がんについてあまりにも無知なのに
 驚いたものだった。
 転移を確かめるために肝臓に3カ所穿刺して採った細胞のうち
 2カ所に「壊死」が見られたが、どういう理由かわからないという。
 私は、壊死しているということは、転移という証拠ではないですか?
 と、問うたが彼らは答えられなかった。
 結局、患者本人に医療の選択を迫り、彼が「手術を受けます」と
 答えてしまった。
 手術日、開腹して、すぐ閉じてしまった。すでに転移が広く進んでいた
 からだ。この判断には、内科、肝、胆、すい外科も絡んだ判断だった
 だけに、なおさらレベルの低さを思い知った。