中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

そう・・関東ではテキヤでしたね・寅さんが代表的ですね

 読者の方から「東京では的屋ですね」と、コメントをいただきました。
 そうですね、香具師(やし)を辞書で紐解くと
 「縁日、祭礼などの人出のおおい所で見世物などを興行し、また
  粗製の商品などを売ることを生業とする者。てきやともいう。」
 となっています。

 本当にその通りで、粗製の商品を言葉巧みに売ることを生業に
 していましたね。
 フーテンの寅さんのようなと言えばわかりやすいですね。
 とても上手な口上が言える香具師の話を1時間ぐらい聞いていた
 ことがありました。
 小学校3年生ぐらいの時だったかな、淡路島・志筑町の歳の市で
 (志筑印刷所の前あたりで)子供相手の香具師が小冊子を手に持って、
 「海に入っても、絶対に溺れない、1か月間、飯を食べないでも死なない」
 などというのがこの本には書いてある。あと20冊で売り切れだよ、
 坊ちゃん、買わないか」のようなことを言われたことがあった。
 話が面白かったので、なけなしの小遣いをはたいて買ったものだ。
  この話を前にも紹介したっけ・・。
 「へそのところに横一文字に墨で線を書き、それ以上深い所には
  入るな。 飯を食わなくても、芋やパンを食えば死ぬことはない」
  などと書いてあった。20項目ぐらいあったように思う。
 子供心に、してやられたな・・と思ったし、こうやって騙されない
 ように、今後は気を付けよう、と思ったので、私の人生でのとても
 良い経験になった。
  西宮・戎(えびす)の場合などは境内が巨大で香具師たちの
 活躍の場だったのだろう。子供のころの経験を踏まえて、香具師
 たちの口上を楽しみながら聞いていたことが懐かしい。
  寅さんの口上は短いが、商品によっては長い口上があった。
 妙な話だが、その口上につられて買っていく人たちが結構多いのに
 驚いたものだった。 あそこまで教場が上達するには、かなりの
 精進が必要だったのだろうな。
  昨夜の「所さん!大変ですよ」に出てきた話では、何度も何度も
 電話でやさしくささやかれて、お金を出したので、警察から連絡が
 あるまでは、詐欺だとは思わなかったという。
  昔の香具師たちは、大道芸のようなものだったが、今では個別に
 電話で、ささやくらしい。 今と昔、なんでも変化するんだな。