昨日、女衒(ぜげん)の話を書きましたが、「からゆきさん」で
検索していただいた方がよくわかるかと思います。
映画・「女衒」は観る人に歴史感があるかないかによって、
かなり感想が違っているようです。
映画「女衒」を見て、慰安婦などと言うのは作り話だったと単純に
思う人もいるようで、その浅ましさにぞっとします。
慰安婦とは違いますが、あの戦争以前には日本人女性も売られて
いたことも知っていて欲しいのです。
WIKPEDEIAで 「からゆきさん」を検索するとその実態の一端に
触れることができます。
しかし、Wikpedeiaにはオーストラリアは記載されていませんが、
私が在豪当時調べたところでは、オーストラリアの辺地まで「からゆきさん」
がいたようで、各地に墓が残っています。
今なら、どこへ行くにも簡単に行けますが、100年も前に、どのような
交通手段で行ったのだろうと想像するとぞっとします。
金鉱山景気で湧いていた当時の豪州の山奥の辺地まで出かけて
身体を売るのは本人の意志ではないだろうから、さぞかし辛かっただろう。
とにかく貧しいということは辛い。
貧しさからどのように抜け出すか。それは国家に頼るだけではなく、自分も
努力しなくてはならないですよね。