中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

慰安婦問題(4)

  朝鮮では、兵隊たちのために軍隊内にも「慾望処理場」を作っていた。
 いくつかの狭い部屋の前に順番を待つ兵が並んでいるような状況の中で、兵隊が
 女体に向かっていたという感じなのだ。
 そこで働く女性たちを「女衒」が集め、それを商売とする人が営業していたのならば、
 世界でも多くなされていることなので、問題化されない。
  問題になったのは、商売人たちの営業だけではなく、軍隊が直接女性集めをして
 そういう場所で働かせたという「証言」あるからである。
 だから、日本の軍隊が女性を拉致して慰安婦として働かせたかどうなのかが
 問題なのだ。
 これまでは、(1)に書いたように、軍隊が直接に関わったものではなく、商売人たち
 がやったこととして処理してきた。そして、民間の寄付金を慰安婦たちへの見舞金
 として支払ってきた。
 しかし、軍がやったと認めろ!と言うのが韓国側の言い分だった。
 今回の日韓交渉で、お互いが譲り合う形で決着したかに見えるが、本当はそうでは
 ないということを、 若い人たちには知っておいてもらいたい。
 戦後処理が残っている国がまだあるということなのさ。
 ロシアからの北方領土返還が遅れている。
 北朝鮮とは、損害賠償交渉さえまだおこなわれていない(ということは、まだ戦争状態
 だということ)のだ。
 もちろんその中には慰安婦問題だってある。
 ドイツは、戦争責任をチャンと認めて謝罪し、賠償問題も解決したからこそ、ヨーロッパ
 の中で胸を張っておられる。
 日本は、そういうことをあいまいにしてきたので、アジア諸国といまだにしっくりいかない。
 そういう意味では、とりあえず「韓国の慰安婦問題」が決着したことは、まことに良かった。