中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

近藤誠さんにセカンドオピニオンを受けた方の報告

 私の電話相談に2,3か月に一度の割合で東京から電話をくださる方がいる。
 とてもよくがんの勉強をされている方で、私からアドバイスするまでも
 ないほどなのだが、回数を重ねるうちに親しくなっちゃった。
 それからは、腹を割っていろいろ話をする機会も増えた。
  先日、彼から電話があり、近藤誠先生のクリニックでセカンドオピニオン
 受けてきました、30分で3万2000円でした。という。
 いろいろと詳しく聞いてみると、近藤先生は、まっすぐに私の顔を見て
 話し、目の前で紙に説明内容を書いてくださったそうだ。
 私が15分喋ると、先生の説明が15分になってしまうので、私の病状説明を
 短い時間で簡潔に言えるように準備して出かけたという。
 万全の心構えだったようだ。
 放置療法を勧められるのかと思ったら違っていた。
 ほぼ中原さんと同じだった。
 30分、3万2000円が高いとは思わなかった。納得したからだという。
 その後、高名な専門医の意見を聴く機会があったが、まったく違う意見
 だったようだ。
 その薬を取り扱っている会社の幹部に知り合いがいたので、無駄だと知りつつ
 電話をかけてみたところ「あなたの場合は、止めておけ」と言われたそうな。
 聞くほどに・・いろんな意見があるものだなと思った。
 結局、中原さんの意見をもう一度聞いて、それに従おうかなと思うと彼は言う。
 私は、それほどのものじゃない。私ならこうするという思いを伝えると、「それに
 きめた!」という。
 その方の生死にかかわることなのだが、彼はしっかりした考えを持っているので
 自分で決めたのだろうと思う。
  今日、発売前に売り切れ状態だったという長尾和弘先生の著書
 「長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか?」を読んだ。
 やっぱり私も書こうと決断した。
 体調が許してくれるかどうかだが、長尾先生の本でも納得はいかない・・というか、
 もう少し高いレベルで書いてほしかった。
 ここで、結論をはっきり書くと、近藤誠さんは、わざと挑戦的な言葉を使って
 社会に刺激を与える。ある意味でアピール上手。
 いまや近藤理論を抜きにして「がん」を語れないような社会現象を起こしている
 のも事実。
 長尾先生は、近藤さんの敵対関係と位置付けられているが、それは違うだろう。
 近藤先生の全部の著書を通じて言えることは、「患者よ・医療の限界を知れ」という
 ことだろうと、私は受け止めている。その位置づけで、私は書く。